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01 小学生平均台
「『ズドンッ』そんな、音だった」
過去の恐怖で小刻みに震え、彼はもんどりをうち、股間をほぐした。
「体操教室に参加してたんだけどさ……女子の平均台が楽しそうだったし、俺にもできそうだったんだ」
彼の発する声も、弱々しかった。
「床でやってる技を、平均台の上でやればいいだけだろ。そんなことを思ってたかもしれない」
私は相槌を打ちながら、彼の話を続けてもらう。よっぽどのトラウマであることに間違いない。
「でさ、後方に回転する時にさ、片足を踏み外して……平均台でタマタマを……ごめん、もう無理」
恐怖を思い出したのか、彼は涙ぐんでいた。
片足を滑らせて、加速した体重の全てが睾丸を直撃したのだろう。
おーよしよし、痛かったろうに……潰れなかったのが幸い。
「それから、男子の急所が女子に知れわたったせいで、中学くらいまで女子による金的蹴りが流行ったんだ」
そうか、地獄の始まりか。
平均台の種目が男子には無いのは、コレが理由と思います。




