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僕にだって、悩みがある。最近はユウが遊んでくれない。散歩も少し短くなった。でもいっぱい走ってくれる。おかげで疲れる。ユウはすぐどこかにいくんだ。朝に急いでどこかに出かける。僕もつれて行ってほしいのに、全然こっち見ないんだ。僕にさっと手を振ってどっか行っちゃうんだ。つれないなあ。少し悲しくなるんだ。ユウがいないと何もすることがなくて時間が立たないんだ。ユウが帰ってくるのは、暑い太陽がいなくなってからなんだ。でも帰ってきたと思って喜んでたら、いつの間にか「お家」の中に入っていってるんだ。たまに帰ってきて元気な時は散歩が長くなるんだけど、元気のない日は、すごく短くて、すぐにご飯が来るんだ。僕まだ疲れてないのにって思うけど、ユウはきっと元気がないから、しょうがないんだ。僕がお兄ちゃんだから我慢するんだ。僕は偉いからね。でもユウは僕をなでなでするのは忘れずにしてくれるんだ。すごく短くても、とっても嬉しいんだ。そんな日がずっと続くのかなって思ってたんだけど、ある日突然終わったんだ。どうしてか分からないんだ。僕には何もできなくて、いつの間にかユウとの楽しい日々が終わったんだ。いつもみたいにユウがお出かけに行くのかと思ったんだ。だけど何故か少し違っていて、ユウはいろんな荷物を車に積み込んでいくんだ。前に「お家」で寝ていた時見たんだ。ユウの使っていたものがいっぱい車に積み込まれていくんだ。どんなふうに遊ぶのか分からないものたちをせっせと運ぶユウに、遊ぼうって近づくけど、「だめ」って言われるんだ。だから僕は見てるだけ。つまんない。車がパンパンになるまで積んで、どこに行くんだろう?前みたいに「キャンプ」にいくのかな?「キャンプ」は楽しかった。でもすごく濡れたんだ。寒かった。みんなで行ったんだ。ずっと車に乗ってて、色んな匂いを嗅ぎながら、僕がお母さんと一緒にいた時に嗅いだみたいな匂いがいっぱいしたんだ。でもその時よりもいい気持ちだった。だって、ユウと一緒にいっぱい遊べるんだ!そこにボールもあって、ユウが投げて「モッテコイ!」って言ってるんだけど、まだ僕にはその言葉はわからないんだ。きっとこれでいっぱい遊んでいいってことだ。「キャンプ」の時は、とっても楽しかったから、今度もそうだといいな。でも、ユウの音が少し違うんだ。ユウは何だか焦っているみたい。落ち着きがなくて、いっぱい歩き回るんだ。「母さん」も「父さん」まで、みんなで「お家」の中を行ったり来たりしてるんだ。何があるのかな。でも不思議と嫌な気持ちがする。悲しい気持ちになってくるんだ。何でかな。車が大きな音を出したら。出発の合図なんだ。出発するみたいだ。僕のこと忘れてるのかと思って、少し寂しい。だから、ユウを呼んでみるんだ。鼻を鳴らしてみる。そしたら、ユウが僕に気づいてくれるんだ。僕のこと忘れないでよ。一緒に行くんでしょ!きっと「キャンプ」でしょ⁈
「じゃね」
ユウが少し悲しそうに言っている。どうして?いつも出かける時は、そんな声じゃないでしょ?何処に行くの?置いて行かないで!また遊んでくれるんでしょ?どうして?僕を連れて行けない場所なの?僕「キャンプ」かと思ったんだ。きっといい子にするから。クーンとメスみたいな声を出してみる。甘えた感じで。だって連れて行ってほしいんだ。吠えたり唸ったりしないから。いい子にしているから。「だめ」って言われることしないから。だから、一緒について行ってもいいでしょ?また「だめ」って言うの?ユウは最後に僕の頭を長い間なでなでしてた。いつもよりずっと長かったんだ。ユウの前脚はいつもよりずっと熱かったのに、少し冷たく感じた。でも僕はなでなでが嬉しくて、僕の尻尾が取れるかと思うほど、振ったんだ。だけどなでなでが終わったら、ユウはまた「じゃあね」って言って車に乗った。僕は車が見えなくなるまで、ずっと鳴いてみた。もしかしたらユウが帰って来るかもしれないから。きっと忘れただけなんだ。僕もすぐに忘れちゃうからね。しょうがないよね。ねえ、ユウ、戻ってきてくれないの?ねえ!僕ずっとずっと待ってるんだよ。ここで。




