一緒に警察か病院行こうか?
一話飛ばして更新しておりました(土下座
「あらそう?そんな事言っちゃう?じゃぁ魚釣りのコツは奥方様だけに教えますからねーっ」
「はぁっ!卑怯よそんなのっ!!こんな可愛い妹のような私にも教えてくれてもいいじゃないっ!!」
「豪華客船しおりん号は満室の為乗船できませーん」
「奥方様も言ってやってくださいっ!初心者いじめ反対だとっ!!」
「え?え?あの、そ、そうですわっ。わたくしが教わっているのを隣で一緒に聞くのはどうでしょうか?」
そんなこんなでわたくし達は姦しくも釣りを始めるのであった。
◆
「どうしたんだ?四宮がため息だなんてらしくない」
「いや、まあそう言われてもな」
俺は今朝っぱらから古くからの友人であり腐れ縁であり幼馴染でもある貴裕と行きつけの喫茶店へと行っていた。
この喫茶店なのだが朝は喫茶店、夜はバーとなりメニューも変わる為他のバーとは違い朝から利用できるのは有難いが、マスターもそろそろ歳なので無理だけはせずに頑張ってもらいたい。
「お、もしかして今日俺を呼んだのもその抱えている問題の相談か?」
「いやお前に相談事するほど馬鹿じゃないよ俺も。ただまぁ、話を一方的に聞かせて楽になりたいと思っていないかと言えば嘘になるな」
「お前って奴は、前半部分いらなかったんじゃないんですかね?まぁいいけど。で、お前レベルに人間の悩みってなんだよ?なんだったらこの俺がズバッと解決できるアドバイスを言えちゃうかもしれないぜ?」
そういうと貴裕は俺が悩んでることがあるという事が嬉しいのか嬉々とした表情を隠す素振りも見せずに俺へ肩を組んで顔を近づけて来る。
正直な話うっとおしいので俺は肩に置かれた貴裕の腕を払いのけ、少し距離を開けると今抱えている悩みを話す事にする。
この貴裕なのだが頭に脳みそが入っているのか偶に疑問に思う時もあるのだが口だけは堅く、その点に関しては信頼している。
「俺、今年十八歳の娘、それも外国貴族の娘と結婚した」
「………………は?」
「それで、やはり年齢も一周り違うし日本人ではないからその子の趣味嗜好が妙に読めないわ、どのように接したら良いのか分からないわで毎日が綱渡り状態なんだよ」
「……………………………は?」
「しかし見知らぬ土地へと親や生まれ故郷を離れて一人嫁いできた十代の女の子だろ?色々と不安だったり寂しい思いだったりしてると思うからできれば何か彼女に何かやってあげたくてな。だけれども外国の若者の女性相手では何をしてあげるのが正解か全くわからん」
「いや、お前相手の年齢とか関係なく女心は壊滅的に分かってないからな?それを外国人だからとか一周り年下だからという言い訳は言わせねーよ。あと、まぁ、うらやま……………ではなくて、俺と一緒に警察か病院行こうか?」
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