表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未来世界に戦争する為に召喚されました  作者: 堕天の翼のあさぼらけ
地球へ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

212/215

第212話 白と黒の新コスチューム

 これは西暦9980年のはるか未来のお話し。

 この時代に召喚されたマイは、自分のクローンが実効支配しているという、この時代の地球に向かう決意をする。

 地球に向かう為には、戦闘機に追加装備が必要となる。

 そしてサポートAIの改良も必要だった。

 そのためマイとマインは、その準備の十日間、暇になった。

 その間、バカンスを楽しむ事になるのだが、ジョー達の陰謀で、惑星イプビーナスにある機体合身用スティックの回収と、戦闘機の訓練生に対する訓練をする事になった。

 当初はメドーラに会いに行くつもりだったが、予定通りにはいかなかった。



 宇宙ステーションに戻って来た、マイとマイン。

「バカンスは、楽しめたか。」

 戦闘機を降りるマイとマインに、ジョーが話しかける。

 ふたりに連れられた子猫ロボットは、ジョーに近づくと、元の円柱形ロボットに姿を変え、そのままその姿を消す。


「ええ、お陰様で。」

 マインは皮肉たっぷりに答える。

「もう、酷い目にあったよ。」

 言葉ではそう言うマイだが、その表情はまんざらでもなかった。

「で、これはなんな訳?」

 マインは惑星イプビーナスのアルファポネ男爵のお屋敷で見つけた、緑色のスティックを取り出す。

「あ、僕も気になってたんだよね。」

 マイも緑色のスティックを取り出す。


「それは、シリウス構想にある、変形合身用スティックと思うが、詳しくは解析しなくちゃ、分からないな。」

 ジョーはスティックを受け取ろうと、右手を差し出す。

 マイは素直にスティックを渡す。

 しかしマインは、スティックを渡さずに持ったままだ。

「バカンスと言いながら、私達にこれを回収させるのが、目的だったんだろ?」

 マインはジョーをにらむ。

「それは、偶然だよ。」

 とジョーは、すっとぼける。

 しばらくジョーをにらむマインだが、観念してニヤける。

「ふん、どうだか。」

 マインは緑色のスティックを放る。

 放ったスティックは、丁度ジョーの右手の手のひらに落ちる。


 そんなふたりのやりとりを見て、マイは屋敷で見つけた日記帳を渡すのをやめる。


 格納庫の傍らに、追加装備を装着したマイ達の戦闘機があった。

 追加装備は、大型ブースターだった。

 戦闘機の尾翼部分から後方に、戦闘機の半分くらいの長さがあった。

「なんか、凄い装備だね。」

 マイは大型ブースターを装着した戦闘機の不恰好さに、圧倒される。

「これだと、旋回とかは出来ないわね。」

 マインも尾翼操作が出来なくなってるのを見て、感想を述べる。

「ああ、こいつ使用中は、直進しか出来ないぞ。」

 とジョーは、マインの発言を修正する。

「え、じゃあ戦闘する時はどうするの。」

 とマイは驚きの声をあげる。

「そんなの、ふりきって逃げろ。」

 ジョーは無下もなく、そう答える。

「そんなぁ。」

 マイは実際の戦闘シーンを想像して、絶望する。

「投影した伴機で、どうにかするしかなさそうね。」

 マインはため息混じりに、そう述べる。

「こっちのブースターは、立体映像の投影では代用出来ないからな。」

 ジョーはマインの発言を、補強する。


 この時代の太陽系は、マイのクローンであるアルファによって隠されている。

 そこに向かうには、特殊な次元空間を通らなければならない。

 この大型ブースターはそのためのもので、ジョーの言う通り、具現化させた立体映像での代用は不可能だった。


「まあ、これを付けての戦闘なんて、起きないでしょ。」

 実際戦闘があるとすれば、太陽系に着いた後だろう。

 マインはそう言って、マイを安心させる。

 だけどマイは、その移動中の戦闘を、完全に否定は出来なかった。


「で、ミサ達はどうしてるのかしら。」

 とマインはジョーに尋ねる。

「さっきから呼びかけてるんだけど、応答がないわ。」

 召喚者であるマイン達は、額にまいたはちまきに仕込まれたチップにより、サポートAIとコンタクト出来る。


「ああ、ミサとアイなら、今は最終調整中だ。

 あと、半日ってとこかな。」

 ジョーは腕時計を見ながら、そう答える。

「半日。」

 マイは思わずつぶやく。

「休息でも取って、待つしかなさそうね。」

 マインは、マイを安心させる様に、そう述べる。

 マイは無言でうなずく。

 マイとマインは、その場を後にするが、ジョーが呼び止める。


「そうだおまえ達。これを装着しとけ。」

 ジョーはふたりに、腕輪を渡す。

「これがあれば、ベータと通信出来るからな。」


 マイのクローンであるベータ。

 彼は夢の中の住人であり、彼の肉体はすでに死んでいる。

 そんなベータは、自分の意識を集団無意識に潜り込ませる事で、この世に魂を保っている。

 そのためベータは、集団無意識を通じて、魂ある者に語りかける事が出来る。

 しかしそんなベータとの会話は、ベータからの一方通行だった。

 魂の波長が同じマイなら、マイからの会話も可能だが、それはふたりの波長が、一致した時限定だった。


 そんなベータの言葉を伝えるため、ベータはサポートAIのアイに憑依しようとしている。

 その憑依に耐えられるようにと、アイとミサは今、改良中である。

 ジョーからもらった腕輪は、そんなベータと会話する為のデバイスだった。

 これはベータとの直通電話みたいなもので、ベータが受話器を取らなければ、いくら呼びかけても会話は成立しない代物だった。


 マイとマインは帰り道、ベータに呼びかけてみたが、応答はなかった。

 だけどふたりは、ベータが眠りについてるのを感じた。

 ふたりは顔を見合わせて、思わずニヤけてしまう。


 そしてふたりは、マインの部屋の前にたどり着く。

 格納庫からだと、マインの部屋の方が近かった。

 思えば、マインにとっては久しぶりの自室だった。

 北部戦線で負傷したマインは、ずっとメディカルルームで液体漬けだった。

 回復後はすぐに、マイの部屋へ殴り込み。

 その後ベータの所へ行き、その後ジョーと会食。

 そしてバカンスに突入するも、バカンスの計画はマイの部屋で一緒に立てた。

 そんなもの思いにふけるマイン。

 その横に、マイが立っている。

 自室に入ろうとして、そんなマイに気づく。


「どうしたの、マイ。早く帰って休息取らないと。」

「そ、そうだね、マイン。じゃあ、おやすみ。」

「うん、おやすみ。」


 マイは、もう少しマインと一緒にいたかった。

 でもそれを言い出せず、そそくさと帰る。


 マイの自室は、少し前まで、アイツウとナコが居たが、今はいない。

 マイはそれが寂しかった。

 せめてアイと話せればと、額のチップから呼びかけるが、応答はなかった。


 マイは少し悲しい気持ちで、眠りについた。

 夢の中でベータと会った。

 マイはベータに、アルファポネの日記帳について聞いてみる。

 ベータからは、人の日記帳は読まない方がいいと言われた。

 この日記帳に綴られているのは、アルファに対するグチだと言う。

 アルファポネはアルファのクローンであったが、完全な別人格。

 ふたりの根本的な部分は同じでも、考え方には違いがあった。

 そんなふたりが喧嘩別れするのに、時間はかからなかった。

 アルファポネは、いつか召喚されるマイのために、アルファに対抗するためのスティックを遺した。

 これはシリウスアルファーシリーズの機体四機を、合身させるためのスティックだった。

 四機合身させるのに、スティックは二本しかないのは、疑問だった。

 そんな夢も、ベータがアルファの事をマイに頼んで、終わりになった。


 アイからの呼びかけで、マイは目がさめる。

 アイの最終調整が終わったのだ。

 マイは飛び起きて、そのまま調整室に急ぐ。

 マインも同じく、マイの前を走っていた。

 調整室の扉を開けると、アイとミサが待っていた。


 ふたりともいつもはグラマラスなその肉体を、簡易ドレスで包んでいた。

 その簡易ドレスが、マイ達みたいなボディスーツになっていた。

 アイは白を基調として、ミサは黒を基調としたボディスーツだった。

 そしてふたりのロングヘアは、後頭部にまとめられていた。


 これで地球行きの準備が整った。

 しかし、まだ出発出来る訳ではない。

 地球の場所の特定が、まだだった。

 地球の場所は、シリウスアルファーシリーズの機体三機でのトライフォースによって、明らかになる。

 しかし、そのトライフォースが向かう方向くらいは、限定させる必要があった。

 宇宙ステーションのマザーコンピュータが、その候補地を、10箇所ほど算出する。

 それは、全宇宙に散らばっていた。

 コンピュータルームにある天球儀に、その10箇所が投影される。

 それを基に、マイがここだと思う場所を、直感で指差す。

 そこは10箇所の候補地のうち、四番目の候補地から、5光年程離れた場所だった。

 この宇宙ステーションからは、45億6千万光年先だった。


 そして五日後、マイ達は地球に向けて出発した。

ども(・ω・)ノ

終わりそうです終わらない、今日この頃。

(・∀・)


ぶっちゃけこの章、地球行ったら終わりなんですがね。

つまり、この作品を引き伸ばしなら、地球行きを遅らせればいいのです。

(・∀・)


この作品の劇場版オリジナルストーリーは、間違いなく、この期間の話しになります。


そして、段々ベータの扱いが、面倒になってくる。

(´・ω・)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ