登場キャラクター紹介①
▶︎ウィーニー
本編の主人公。両親の記憶もない孤児院育ちの少年。職業、便所掃除。
名前すら笑いのネタにされる、路地裏の最底辺。
ある夜、悪魔に出会い、ラップを知った。
それだけで、世界が変わり始めた。
肩書きなし。所属なし。後ろ盾なし。
何者でもない少年が、世界の中心へ向かう。
なぜか異常に打たれ強い。
本人も理由を知らない。
▶︎マイク
悪魔のアウトローラッパー集団【ストリートデビルズ(通称デビルズ)】の幹部ヘルズシックス(通称トップ6)のリーダー。
角が一際大きい、大柄の悪魔。
魔族なのに魔族勢力には属さない。
どこにも縛られない組織、それがストリートデビルズ。
信念はただ一つ。
「オレ達より悪い奴は許さねえ」
武器は魂のこもったラップと、圧倒的な腕力。
戦いの前にリズムを刻み、ラップで戦場を鼓舞する。
偶然出会った路地裏の少年に言い放ったその一言が、世界を変え始めた。
「何者でもねえ。未完成。お前は可能性だ」
▶︎テレンス
ストリートデビルズ幹部トップ6のMCナンバー3。
ドレッドヘア。ぐにゃりと曲がった二本の角。
サングラスをかけた、すらっとしたシルエットの悪魔。
普段はノリが軽い陽気な悪魔だが、マイクがサイコロを弾いて3の目が出た瞬間、別の顔になる。
建前を剥ぎ取り、本質を暴き、言い訳の余地を与えない強力な告発ラップで敵軍を黙らせる。
人間軍の前で言い放った。
「悪魔? ああそうだよ。でもな──隠してねえ」
その言葉が、ウィーニーの胸に刺さった。
▶︎ネズミのロッキー
五番街のボロアパートに住み着いたネズミ。
言葉は話さない。
ただ、尻尾でビートを返す。
ウィーニーがラップを始めた夜、最初に応えたのはこいつだった。
ウィーニーが折れかけた時も、ロッキーの尻尾だけが動き続けた。
名前をつけたのはウィーニーだ。
「ちっせえ体で、死なない。そのしぶとさ、マジでロック」
——最初の“観客”。
▶︎ワイザー
倒壊したビルに住み着いたホームレスの老人。
汚れた白い髭。日に焼けた顔。
ニヤけた口から歯が一本だけ覗いている。
その目だけが、妙に澄んでいた。
誰より街の隅々まで見えている。
名前はなかった。
呼ばれる必要がないから、とうの昔に捨てた。
その名をつけたのはウィーニーだ。
ウィザード+ワイズ。それっぽいから。
本人は笑っただけだった。
「ほほ、それっぽいか」
その名前が何を意味するか、ウィーニーはまだ知らない。
そして老人の正体とは......
▶︎セラ
6番街の教会のシスター。
ホームレスなどに寝床を提供し、不定期で届くわずかな物資を、炊き出しで配給する。
IDがなく、教会にも泊まれなかったウィーニーに納屋を貸したり、スープを内緒で分け与えるなど、同じ孤児であるウィーニーを優しく支援する。
▶︎神父
6番街の教会の管理をする神父。
ラプター大佐が教会に訪れ密談をするなど、帝国軍と繋がりがありそうだが、詳細は不明。
▶︎猫
五番街のボロアパートに住み着いた野良猫。
残飯で異常に太った体。
片目だけが、わずかに緑に光っている。
ウィーニーの動向を窓の外から観察し、
事あるごとに現実を叩きつけてくる。
「諦めろ、半端もん」が基本スタンス。
ディスラップがやたら上手い。理由は不明。
名前はない。
今のところ。
その片目が緑に光る理由を、まだ誰も知らない。
《人間/帝国軍》
▶︎ラプター大佐
壱番街司令室の指揮官。
白い髭を蓄えた、老練な帝国軍人。
秩序を重んじ、感情より判断を優先する。
「我々の後ろには神がいる」が拠り所だ。
デビルズの襲撃後、便所掃除の少年の存在に気づく。
ありえないと思いながら、目が離せない。
机の上の報告書に残ったメモが、頭から離れない。
「──悪魔は、リズムに乗り、笑っていた」
▶︎ファルコン少佐
帝国軍の精鋭。
屈強な兵士達よりさらに一回り大きい重装備の男。寡黙で有能。
ラプター大佐の命令を粛々と実行する。
「そのガキを探し出して連れて来い」
その命令を受けた瞬間から、
ウィーニーを追っている。
《機械侵攻軍》
▶︎ウェブクロウラー
機械侵攻軍の偵察・捕縛特化型メカ。
蜘蛛型の銀色のシルエット。赤い機械の目が光る。
壁に張り付き、天井を走り、あらゆる地形を制圧する。
標的を殺さず、捕縛する。それがこいつの役割だ。
ウィーニーを「優先捕縛個体」と認定した。
《種族……》で判定が止まった理由は、まだ誰も知らない。
▶︎ドレッドウォーカー
機械侵攻軍の主力量産型メカ。
二足歩行。ビルの2階ほどの巨体。
頭部はなく、胸の中央に巨大な赤い単眼が光る。
両腕は砲身だ。
一歩ごとに地面が揺れる。
量産型。でも圧倒的な火力の殲滅メカ。
人間を見れば排除する。
ただし捕縛対象だけは保護する。
その判断基準を、人間はまだ理解できていない。
《アンデッド軍》
▶︎アンデッド剣士
下水道の闇の中に潜む、甲冑をまとった骸骨の剣士。
錆びついた剣。引きずるような足音。
青白い顔に、表情はない。
生前は何者だったのか。
なぜ下水道にいるのか。
まだ誰も知らない。
ウィーニーと遭遇した瞬間、剣を向けた。
《ワイルドブラッド軍》
▶︎ラビットファイター
突如教会に現れ、帝国兵を一瞬で屠ったウサギ。
緑に光る目を持ち「還せ」と言って南の森へ走り去った。
詳細は不明。




