表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/22

20.1ヶ月が経ちましたがいかがでしょうか?

「エルレナきっと大丈夫よ。クロード殿下もそこまでクラウス様の言うこと真に受けてないんじゃないかしら」

「そうだって。俺らが集まっててもそういう話にならねえし気にすんな」

「クラウスも最近は大人しいし気にしないで大丈夫だよ。というかクラウスの身から出た錆なんだし」


先日のクロード殿下とのお茶会、クラウス様と偶然会った件のWパンチを食らった私は数日経ってもまだダメージを引きづっている。地の果まで落ち込んでいる私をアルシェとユージン兄様、カーライルが連日励ますお茶会をしてくれているのだ。そう、何故かカーライル・アルタナがいる。


「ねえ、なんで頻繁にカーライルがいるの?」

「俺も思った。情報をアルタナ侯爵家側に漏れるの怖いし帰れよ」

「えー、やだー!アイリーン姉さん、俺とあんまり話してくれないし大丈夫だよ。情報も漏らさないって約束する!だから俺とも仲良くしようよ、ね!アルシェ」

「えっと…」


アルシェがカーライルに何と答えれば良いか困っている。私とアルシェがお茶会をしていると、頻繁にカーライル・アルタナが現れるのだ。最初はアルシェと何とかお帰りいただこうと頑張ったけど寂しそうに目を潤ませるので、こちらの心が痛むから諦めてしまった。結局ユージン兄様を召喚して4人でお茶を楽しむスタイルとなった。しかしカーライルとの距離の掴み方がいまいち分からないから困っている。


「ユージンは妹と仲良くて良いなー。俺ら本当に会話ないんだよね」

「そうか?喧嘩ばっかりだぞ。俺らの上にも兄がいるから未だに3人でよく喧嘩するんだよな」

「そういうのが良いんじゃん。アイリーン姉さんと喧嘩なんかしたことないんだけど」


カーライルとアイリーン様。見た目は似ている所があっても中身は真逆だ。甘え上手で人懐っこいカーライル、クールビューティーなアイリーン様。アイリーン様にカーライルが甘えるのが想像できるけど、現実はそうでもないらしい。


「もう少しで1ヶ月経つわね。エルレナとこんなに仲良くなれるなんて思わなかったわ」

「私も領地に女の子もあんまりいなかったから同性の友達ができて本当に嬉しい、アルシェ」

「結果はどうあれ、これからも良い友達でいましょう」

「そうね」

「うん、俺も仲間に入れて」

私とアルシェはカーライルを無視して、2人で深く手を握り合った。

 


このお茶会後からユージン兄様とカーライルが急に忙しくなり、4人でお茶会をしたのはこれが最後になった。



そして皇太子妃候補選抜が始まり、ついに今日で1ヶ月が経った。今日は広間に呼び出されているので、恐らく最初の脱落者の発表だろう。んでもって、目の前に座っている人に問いかけてみた。


「兄様どうしたの?最近何か言いたげな顔ばっかりして」

「なんでもない…」


ユージン兄様は基本何でも顔に出るので明らかに何かが起きているのか分かるのだ。こんな顔をしているということは、私がここで1人目の脱落者になるということだろう。


「兄様、私のこと慰めるのは終わってからにしてよね!」

「そんなんじゃねぇわ!」

「もう兄様の顔色でバレバレよ」

「そうじゃねぇって!」


気まずくて仕方がないんでしょ。いつも陽気に話すユージン兄様の口数がかなり少ないもの。

広間に集まったけど結果が見え見えだから、聞く前から落ち込んできている。私はこのままクラウス様と結婚しなきゃならないの?逃げ道を考えてみるけど、今は何も思い浮かばない。

また横並びで立たされている私達婚約者候補。アルシェのほうを見てみると目が合ってニコっとしてくれた。私もそれに返すためにアルシェに微笑み返した。ふとアルシェの向こう側に立つアントワープ公爵令嬢とルーライ伯爵令嬢が目に入ったが、2人ともアイコンタクトを取って笑っている。そんなに自信があるのだろうか?何だか違和感…不審に思っていると、ドアのそばに立つ近衛兵が声を上げた。


「皇太子殿下がお見えです」


前回と同様にまたみんな一斉に頭を下げる。


「帝国の若き主にご挨拶申し上げます」


そしてまたアントワープ公爵令嬢が代表して挨拶を申し上げる。デジャヴ。

顔を上げるとそこには難しい顔をしたクロードが。優しいから脱落者を決めるのが辛かったのね。でも私もまだ心の準備ができていないわ


「絢爛たるご令嬢達、この1カ月間のご協力感謝いたします。大変な妃教育に勤しんでいただいたと伺っています。これはきっとご令嬢達の家門にとっても誇らしいことでしょう」


壇上に上がったトルコメック宰相が話し始め、ついに1人目の脱落者の発表が始まった。


「ではここからはピーラポック侯爵に変わりましょうか。ピーラポック侯爵お願いいたします」

「はい」


返事と共にピーラポック侯爵が壇上に上がり、クロードの隣に立った。心なしかやつれているような。あれ?ちらりとピーラポック侯爵の元いた場所に目をやると、ユージン兄様と共にクラウス様とカーライルも立っている。ユージン兄様も含め3人とも疲れ切った顔をしているような…そんなに脱落者決めるの大変だった?クラウス様のゴリ押しではないのか!?


「ジェラルド・ピーラポックです。ここから本題に入らせていただきます。先日、密告がありマクロン侯爵令嬢の不正を確認致しました。それによりマクロン侯爵令嬢を失格とします。今から3日以内に王城から立ち去ってください。そしてこれからの1ヶ月は4人での選抜となります」


え?


「ちょっと待って下さい。私何もしていません!不正とは何のことですか?」


アルシェの悲痛な声がシーンとした広間に響く。え?これはどういうこと?私の頭は全く回らなくなっていた。

かなり更新が止まってきました。休みボケしてます…早くペース戻したいなあ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ