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ドスとエルフと異世界抗争  作者: 汐留ライス
Chapter 4 シマと組織と鉄パイプ
77/350

#77

 ごうっ!

 詠唱も予備動作もなく、いきなり発生した炎の球がカヌレを襲う。

「うわあ!」

 ギリギリのところでどうにかよけたカヌレ、ぶざまにひっくり返る。

「いきなり何しやがる!」

 起き上がって怒鳴るカヌレに、手のひらをかざすハギ。

「次は当てます。昨夜のワタクシと同じだと思ったら大間違いでしてよ」

「な、何言ってやがる」

 ハギの剣幕に圧されつつ、それを手下に悟られないように平静を装うカヌレ。

 その後ろでは宿の偉い人が、こっちは装う余裕もなくただオロオロするばかり。

「ひいい、ケンカはやめてくださいい。宿が燃えてしまいますう。やるなら外で、宿に迷惑の掛からないところで、勝手に殺し合ってくださいい」

「コイツの言ってることもなかなかのクズッス」

「ふざけやが――」

 反撃に出ようとしたカヌレの顔面に、炎が直撃。

「当てると言いましたわよね?」

 平然と告げるハギ。目がヤバい。

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