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「話の内容から状況はだいたいわかりましたし、テツヤさんが自分の方に風を吹かせろって言うものですからそうしましたけれど」
どうやら「いい風が吹いてくる」ってわざわざ言った意図は、ちゃんとハギに伝わってた模様。
「いや、バッチリだったッス。さすがハギさんッス」
タコ状態から立ち直ったテツヤが、テーブルからのそりと起き上がる。
そこへ老人がおずおずと歩み寄って頭を下げた。
「すまねえ、ワシのせいでとんだ迷惑かけちまって」
「バクチは普通にしてても胴元が儲かるようにできてるんスから、イカサマとかしねえ方がいいッスよ。アニキも言ってたッス。『長い目で見たら、普通にやるのが一番儲かる』って」
「へい、肝に銘じやす」
さらにペコペコ頭を下げる老人を見ながら、ハギはため息。
「まったく、ワタクシが通りかからなかったらどうなさるつもりだったんですか」




