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「何スか、ラックポーションって」
いきなり謎のアイテムが出てきて、テツヤはすっかり困惑。
「すごく簡単に言いますと、運がよくなる薬ですわ」
「ヤクッスか!? それってヤバいブツなんスか?」
「たぶん何か誤解をしていますわ」
ポーションは別に、幻覚を見たり楽しくなったりするタイプの薬じゃない。
「ラックポーションは合法です。この町に限らず、王都でも普通に売られていましてよ」
「へえ、そうなんスか」
合法なのは納得したけど、テツヤはどうも釈然としない。
「けどそれって、ズルくないッスか」
バクチはテクニックや駆け引きの要素もあるけど、運に左右される部分が大半だ。その運を薬で調節できるなら、有利になるに決まってる。
「ズルじゃねえ。バクチにラックポーションを使うのは、うちの賭場だって認めてる」
カヌレも言うので、テツヤもさらに尋ねる。
「いいんスか? そんなの認めたら、みんなやるんじゃねえッスか?」
「それはですね」
するとカヌレじゃなくて、ハギが答える。
「ラックポーションはものすごく高価なんです」




