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ドスとエルフと異世界抗争  作者: 汐留ライス
Chapter 9 雑魚と子供と高校中退
158/350

#158

「だから今のオイラがあるのはアニキのおかげッスけど、もしいろんなタイミングが違ったら、アニキに会わない別の生き方をしてたとも思うんスよ」

 もし高校入試の日に熱を出さなかったら。

 もし滑り止めの高校をちゃんと選んでたら。

 もしタバコを見つかった日に見張りを断ってたら。

 もしガソリンスタンドのバイトに受かってたら。

 今に至るまでの過程に無数の分岐点があって、その結果テツヤは鉄砲玉に失敗した挙句アニキに見捨てられて、異世界で組を構えることになった次第。

「だからあのユベシってガキも、オイラたちなんかと関わらないで、もっとマトモな生き方ができるんならその方がいいと思うんスよ」

「言いたいことはわからんでもないがなあ」

 しみじみ語るテツヤに、ネリキリが口を挟む。

「この町に住んどる連中に、マトモな生き方ができるようなヤツはおらんぞ」

 ここはクズどもが流れつく底の町。子供だって例外じゃない。

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