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#120
「あの~、お金のことなんですけど」
ボソッと切り出す店主。ハギは一瞬キョトンとしてから、思い出したようにポンと手を打つ。
「ああ、今月は特別にタダでよろしくてよ。色々壊しましたし」
「今月?」
ハギの答えに、今度は店主がキョトン。暗に弁償を求めたのに、逆に自分が払う流れにされてるんだから、そうなるのもしょうがない。
「あんなどこの誰だか知らないような雑魚共の代わりに、これからはワタクシたちがこの薄汚いお店の面倒を見て差し上げますわ」
店主から見たら、どこの誰だか知らないのはハギたちだって同じなんだけど、そんな疑問を挟むオープンスペースは与えない。
「……」
考えこむ店主。今までみかじめ料を払ってた連中とハギたちと、どっちにつくのが特か天秤にかけてる様子。
そこへハギが畳みかける。
「早く決めた方がよろしくてよ? さっきのヤツら、どうせ明日仕返しに来るでしょうから」
「うっ」
「今よりもっとヒドくお店を壊されてしまうかもしれないですわねえ」
「ぐぬぬ」




