101/350
#101
「やっちまえ!」
襲いかかる地主の手下。
ラスクが鉄パイプで応戦して、テツヤもハギをかばいながら蹴りで距離を取る。
「ひえええ、誰か助けてくれえ」
戦闘力の圧倒的に低いネリキリだけが、一方的にボコられてる。
「おまえら、老人虐待だぞ」
言ってることは正論だけど、この町でそんな正論の通るはずがナッシング。
「こうなったら、屋敷ごとぶっ飛ばしてやりますわ!」
そう言って、露骨に凶悪そうな呪文を詠唱しだしたハギをテツヤが慌てて止める。
「待つッスハギさん! 屋敷を壊したら買った意味がなくなるッス!」
「むー、注文が多いですのね。でしたら毒ガスで」
「オイラたちも全滅するッス!」
全力でツッコむ。このままだとガチのリアルでネリキリが死にかねない。
「こうなったら……!」
テツヤはとっさに片腕でハギを抱きかかえると、そのまま手すりを乗り越えて階段から離脱。
1.5メートルくらいあったけど、どうにかうまいこと着地する。
「ここなら敵は攻撃してこれねえッスから、離れたとこから狙撃してほしいッス」
ハギを下ろしてから、ネリキリを助けに階段へ引き返す。




