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虐められていた最強高校生  作者: んれる
学校の破滅編

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妹と驚愕

グロい要素がここから出てくるようになるのかな?結構少なめになるとは思いますが、そろそろ物語が動き始めるでしょう。

 「・・・遅い。」


自分の部屋で日出 氷菜はそう呟いた。


両親は全く気付く様子がなかったが、この時間にいるはずの人間がいないという違和感を氷菜はずっと抱えていた。


兄である日出 義昭が夜の8時を過ぎても家にいないのだ。


常に周りからいないもののように扱われている為、周りはそう感じないだろうが、氷菜にとっては死活問題だった。


「思い出せば、お兄ちゃんとの思い出しか記憶にないかも。」


氷菜は今に至るまでの記憶を掘り返していた。


脳裏によぎるのは、大体が兄の義昭であり、ほかによぎるものといえば・・・


「そういえばあの人は元気なのかな。」


()()1()()()()()()()()()()()()()()()


その頃、林達はというと


()()()()()()()()()()()()()()()

………………………………………………………………………


それを知るには少し遡る必要がある。


あの争いの後、和解した2人は斜ヶ屋 桃の屋敷に戻っていた。


「屋敷の中は迷いやすいから気を付けろよ。」


「ふーん。ずいぶん優しくなるんですね。」


「敵じゃないと分かればこうもなるだろ。」


そんな会話をしながら屋敷の正門前まで戻ってきた。


元々強者とは正々堂々とした戦いを求めている2人だからこそ出来た和解だが、この数分でフランクな会話が出来る程に仲良くなっていた。


「そういえば蓮菊さんは、なぜ汚れ仕事をしているのですか?こんな所じゃなくても良い仕事場なんてたくさんあるのに。」


だからこんな事も聞けたのだろう。


普通なら嫌がられる話題だが、苦い顔をしたものの事情を話した。


それほどまでに蓮菊は林に心を許していた。


「私には頼れる人間がいないんだ。母も父もお互いに愛人を作って逃げたし、唯一の心の拠り所だった姉は戻ってくるからという言葉と共にどこかに行ってしまった。」


不幸と表される出来事だった。


普通の人であれば可哀想で終わるのだろうが、林にとっては自分と似た境遇だった蓮菊に感情移入してしまう。


だからなのだろう。


林が蓮菊を抱きしめたのは


「?!」


驚く蓮菊をよそに、林は耳元で囁いた。


「私も不幸な17年だと自負していますが、貴方も相当ですね。」


蓮菊からすすり泣くような声が聞こえてくるが、聞こえていないフリをしながら、林は背中を撫でていた。


少し泣いた跡はあるものの、なんとか立ち直った蓮菊は、引き続き案内を始めた。


「この階段を降りれば、大きな扉がある。お嬢様とあの男はそこにいるだろう。」


「分かりました。では、義昭くんを取り返した後にでも」


「あぁ、戦闘の続きだな。」


お互いに確かめ合いながら、2人は扉をゆっくりと開けていった。


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………………………………………………………………………

そして今に至る。


扉を開けた2人を待っていたのは


「ん?やぁ木森さん。もしかして僕を助けに来てくれたの?いやー嬉しいなー。」


そこに立っていたのは日出 義昭のみだった。


そう()()()()()()()


「?!?!?!」


2人は状況が飲み込めず、視線を泳がせていた。


しかし、数秒で現状に気付いた。


義昭の周りには黒い物体が数体と、派手なドレスを着た何かが一人椅子に座らされていた。


しかし、林はともかくこの館に10年以上いる蓮菊が分からないはずが無かった。


柘榴(ざくろ)牡丹(ぼたん)(なつめ)檸檬(ねいもう)!」


今までの仕事で行動を共にしてきた同僚の名前を叫び、そして


「おおお、お嬢様ー!!!」


今まで自分の支えとなっていた主人の名前を喉が千切れるような勢いで叫んでいた。


「うわ、うるさいなー。この部屋ってよく響くんだから気を付けてよー。」


当の本人である義昭は全く動じないどころか、非常識な人間を見るような目つきをしていた。


「こ、これ義昭くんがやったの?全部?なんで!!」


「うわー、もう響くんだから気を付けてってさっき言ったじゃないか木森さん。」


林の悲痛な問い掛けにも平静を崩さない義昭は、転がっていたモノを蓮菊目掛けて投げつけた。


それは綺麗に蓮菊の所まで飛び、気付いた蓮菊がそれをキャッチした。


それを見て義昭は達成感を感じる声色で呟いた。


「綺麗にいったねー。人間の頭ってボーリングの球くらい重いって聞いたけど、僕も投げられるくらい力がついたって事だね。」


イェーイという言葉と共に聞こえる拍手は、蓮菊の精神をどんどん逆撫でていく。


蓮菊が持っていたモノを見ていた林は傷の付き方に違和感を覚えていた。


義昭の方を見ると、顔や足などに土が付いていたりコブなどがあったりした。


蹴ったり殴られたりしたのだろう。


打撲をしている事も分かった。


しかし、転がっているモノはどれも打撲などもなく綺麗な状態だったが、胴体や顔に何やら穴が開いていた。


(なに?あの体に開いている穴みたいなものは、なにかで貫かれたような感じだけど。)


そう考えている林の横で蓮菊が怒りに震えて、今にも暴れ出しそうになっている。


「っ!!きき、貴様ー!!!!!」


そう叫んだと思うと、とてつもないスピードで義昭に詰め寄っていった。


「な?!ちょっと待って蓮菊さん!とま」


林は気付き、すぐに止めようとしたが


もう遅い。


その言葉と共に蓮菊の勢いは止まり、力無く床に倒れ伏した。


蓮菊の胸にはさっき見たような穴が開いていた。

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