表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の元教育係ですが勇者の仲間になりました☆  作者: レーゼ
人間世界へやってきました☆
30/31

対蝙蝠男

久しぶりの投稿です。

思いつく限りの魔術を詠唱し、魔物の群れへと叩き込んでいく。厨二臭い詠唱の言葉を並べ立てて、何発も打つ。


上空には蝙蝠男(バッドマン)

最初10人であったのが、今は8人に減っている。

1人は冒険者の集中攻撃を受けて倒れ、1人は羽をやられて地におちた。それでも魔族。魔力量、術の威力もヒトに上回る。こちらの被害は殆ど彼らによるものだ。


「これじゃあきりがないな」


地上の魔物は殆どが低級で、人間1人で対処できるレベルだ。だがいかんせん、数が多い。おまけに空から強力な魔術がとんでくるものだから、息をつく暇もない。


前方では、ロウが魔物を細切れにしていた。

ロウには、認識阻害(サヴシスト)を念入りにかけてある。かけられた対象に対する印象を限りなく薄くし、周囲に溶け込ませる魔術。数時間でとけてしまうのと、他の術を使えば割と簡単に見破られてしまうのが難点だけれど、いたしかたないよね。


よそ見をしていたら、尖った石が大量に飛んできた。咄嗟の判断で結界を張る。


私の目の前に、石を飛ばした張本人であろう蝙蝠男(バッドマン)が降り立った。


「なぁ、お前。一応聞くけど、女か?男か?」


「それを聞いて、なんの意味があるのかな?」


「女なら生かしてやってもいいんだ。まぁ、結局死ぬことになるだろうがね!」


にやにやとする蝙蝠男(バッドマン)


「鋭き風の刃よ、数多を切り裂いてうなれ。風裂刃(ウィンドリップ)


早口に唱えるが、避けられてしまう。


「おいおい、俺が話してる途中だっただろうが!殺してやる!」


男がすぅ、と息を吸う。

まずい、これは!


「___________!」


頭に激痛が走る。ぐわん、ぐわんと景色が揺れる。

蝙蝠男(バッドマン)の持つ、脳に直接攻撃可能な特殊音波だ。


「・・・っ!」


周囲の冒険者たちも頭を抱える。


「く、切剃風(ブレージ)!」

ふっと激痛がやむ。


風裂刃(ウィンドリップ)風鋭刃(ウィンドロル)!」

羽を狙って二連発打つと共に、距離を詰める。


「我が強靭なる拳よ!我の前に立ちはだかる全てを打ち砕き、塵となせ!粉砕拳(ブレイクフィスト)!」


詠唱の途中から光を放ち始めた己の右の拳を、男の腹へと思いっきりぶちこむ。


そこを、周囲にいた冒険者たちが一斉に袋叩きだ。血飛沫があがる。これで魔族は残り7人、いや、6人だ。いつのまにかもう1人もやられていた。


まだまだ魔力は残っている。が、魔物もまだまだ残っている。

北側の若者たちが押されている。援護にまわろう。

額の汗を拭うと、手に魔力を込めた。





詠唱は書いてる方もちょっと照れくさかったり。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ