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二五二六
『はぁ、本当にないのか』
だから何度も─
パンッ
音が聞こえ
男のほうを見ると何十枚かのトランプを指で弾いていた。
『じゃあこうしよう、君の名前をつけてやる。』
俺は首を横に振る。
「いやだ。」
『…なら、君が自分で決められればいいのかい?』
そんなこと聞かれてもな。
凄まじくどうでもいい。
『つれないなぁ……君は』
そんなこと言われてもな。
お前が勝手に決めたことだろう。
『少しはこう……なんだ、意思の疎通、そういったものをだね』
勝手に現れて
勝手に俺の名前をつけようとして
それに加えて通じ合おうとする?
ふざけるな。
「帰れ」
『……ふぅん、それが君の答えかい』
立ち上がると顔を近づけてきた。
一度で通じてくれ。
二度も同じことを言わせるな。
『だったらいいよ』
『君の言う通り、帰ることにする』
いちいち言わなくていい。
説明しなきゃ行動できないのか、お前は。
さっさとしてくれ。




