玄関を開けたのは赤いあの人にそっくりな夫だった件。
「ただいま、ゴルチェ。」
「おかえr…ってシャ○!?!?」
某ロボットアニメの某有名な赤い人に似た出で立ちの夫ヘイオスが帰ってきた。
なんでこうなった。
ていうか、うちの嫁はテライケメン。
リアルシャ○のようです、ありがとうございます。
かっこいい!と誉めまくり心のメモリーにその姿を詰め込む。
ああ、写真とりたい!
なんでこの世は夢と冒険のファンタジー世界なんだ。
「前にウテナさんがくれたんだよ。
このかっこするときはカツラも忘れずにねって。」
私の誉めっぷりに照れつつヘイオスが言った。
変装すればちょっと気の持ちようが違うんだそうだ。やっと村の男衆に慣れたヘイオスにしてはものすごい進歩だ。
ちなみにウテナというのは魔族代表のサキュバス、元日本人なレイヤー兼オタク腐女子で屑(元勇者)の飼い主である。討伐した魔王の娘だそうだ。
あの形容する言葉が思い付かないぐちゃぐちゃゾンビ系な魔王と血が繋がっているのが大いなる謎だ。
ピンクの髪のナイスバディ美少女で少女○命ウテナの主人公のような服に、エロさ満載の網タイツとピンヒールのブーツがよく似合う上、鞭を常に持ち歩く魔族だ。
はじめての会ったとき、
『タ○ノくんの網タイツをはきこなしてるだと!』
と、叫んだのがきっかけで仲良くなった。
自分でも思うが、どうなんだそれは。
どうしてもね、前世から網タイツはタン○くんのイメージが強かったけどウテナのお陰で吹っ切れた。
彼女の名誉の為に言うと、足どころか脇や腕もものすごくツルツルです。羨ましいです。
魔族の側には転生組が多かったことで和平も楽だった。人側に印刷物に強い転生者が居たことも功をそうしている。
魔族が良質で安い紙を、人族が印刷を。
二つの技術が合わさった事で本が庶民の手にも届くものが増えた。新たな娯楽の登場に、文字を覚える人も増えつつある。
おまけにウテナは仲間を増やそうと、パクリ本やパロディ本を製作中だ。
本人いわく、読む方だったのでこの本達を起爆剤にしてどうにか書き手側を発掘するためにパクリ本発行するそうだ。
試作品に混じって、明らかにヘイオスと神官さんが×なモノも我が家に送りつけるのは本気でやめてほしい。
うっかり見たモブ姉が目覚めてしまったらどうしてくれる。
ものすごく面白くて続きが気になって怒るに怒れません。健全だろうが不健全だろうが自分が面白ければなんでも読む私もちょっと悪いけどさ。
「そういえば、ざくー?はないのかって知らない人に詰め寄られてさ…
子どもだったけどちょっと怖かったよ。」
「うん、ヘイオス。その話もっと詳しく!」
ちょっと引き気味なヘイオスに私は詰め寄った。
これはあれか!転生仲間ゲットだぜ?かもしれないのか!
私が言うことでないとは思うが…
この世界の神は転生させてくる人間を少し考えて欲しいと思う。
勇者からして屑ってどうなんだろうか。
タンノくん…南国少年パプ○くんに出てくる魚に脛毛の生えた脚に網タイツを着用した生き物。
少女革命○テナ…かしら、かしら、そうなのかしら?の二人組でお馴染みの以前…いや結構前に放送されていたアニメ。六時代にはけっこう危ない内容でした。




