トレンチナイフ
名前:トレンチナイフ
全長:28~30 cm(ハーゲン仕様:24~25cm)
刃長:15~17 ㎝(ハーゲン仕様:12㎝)
刃厚:4.0~5.0mm(ハーゲン仕様:6.0 mm前後)
重量:0.35~0.5kg
形状:片刃(初期型)/両刃(後期型)
携帯場所:右足首に秘匿
概要:第一次世界大戦に起こった「塹壕戦」に特化した近接戦闘に特化した短剣。
今までの戦史を覆すような国家同士の「総力戦」を体現したような内容の第一次世界大戦で起こった塹壕戦は、様々な教訓や戦術を生む切っ掛けにもなった。
銃が産声を上げた時は今と違い「ライフリング」が施されていない小銃だった事から命中率が極めて悪かった。
しかし、第一次世界大戦頃にはライフリングが施された小銃が各国に採用された事から更に陣地を築いて「鉄壁」になる動きを見せた。
もっとも「機関銃」が登場した事で小銃の弾幕を上回る「厚い弾幕」によって更に変化を迎える形で、敵が築いた塹壕を「制圧」する戦い方へ移行。
これが俗に「塹壕戦」と呼ばれる戦い方の始まりであった。
塹壕戦は迷路の如く築かれた陣地を奪い合う戦い方なので、従来の野原や城の取り合いではなく「点と点の奪取戦」とも言えた。
その戦場では敵が間近に迫る近接戦闘が主流なので必然的に従来の槍や剣よりも短いが「致命傷」を与えられる武器が求められた。
即ち狭い場所でも使える短剣、棍棒、シャベル、手斧という実に「原始的な武器」であった。
ここで産声を上げたのが「トレンチナイフ」である。
もっとも最初に配備されたのは「果物ナイフ」を原型とした物だったが、後に兵士が有り合わせの物で自作を始め・・・・そこから徐々に滑り難いグリップや「ナックルガード」等が追加されモデルアップされた。
刃の形状は相手に致命傷を負わせ易いように両刃の刃物---ダガー状の物が多い。
しかし、第一次世界大戦末期に「浸透戦」が発明され、そして第二次世界大戦には戦車を用いた浸透戦たる「電撃戦」が確立されてからはトレンチナイフは一気に下火へなった。
とはいえ銃剣自体は「白兵戦こと雑用係」として生き残ったのも事実である。
トレンチナイフとは一時代に特化したが、それ故に後の時代という名の船に乗れなかった船乗りとも言える。
本編では神聖中央騎士団の2軍の生き残りであるハーゲンが右足首に装備している描写が初登場。
神聖中央騎士団に居た時代に座学で得た知識を基に部下の鍛冶屋に依頼し造らせたトレンチナイフを所持。
形状は初期のトレンチナイフを連想させるナックルガードの無い果物ナイフ状の片刃で、刃長は12cmにして身幅は細いが刃厚は厚くなっている。
また木製の柄には滑り止めの細い革紐を巻くなど元2級冒険者らしい経験を活かす工夫が施されている。
もっともサルバーナ王国でも塹壕戦などのような本当の近接戦闘は起こらないのか、専ら木箱を開けるなどの「雑務用」に使われておりハーゲンとしては心苦しい様子。




