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【The Clown Assassin】〜道化の暗殺者物語〜  作者: 空の上の猫
〜道化の章〜〔転生・転移者強襲編〕
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【空の支配者】

アルトとセナが召喚したゾルファ……辺り一面を火の海へ変えてしまうほどの炎でシエルを追い込み、ガールダとギリムの連携でシエル達を死へと近づけた……しかし、そこへ現れた空の帝王鷹龍グリフォス。

シエルと共に反撃の翼を広げていた……。


その神々しい佇(たたず)まい……まさに神聖龍(しんせいりゅう)という名に相応(ふさわ)しき存在感を放つグリフォスにゾルファや二体は攻撃を辞めていた。


怯えた獣魔たちの姿に苛立ちを隠せないアルトとセナ。


早い口調でゾルファに指示を出すも、一歩も動かずただ咆哮するだけ。


追い込まれた二人に思えたがセナの表情は何故かニヤリと笑い余裕が感じられた。


アルト:「役にたたぬ下等魔獣め!!!」


セナ:「まだ……まだだ、この力には"隠された巨大な者"を感じる……フフフ……勝機(しょうき)はまだ"私"の元にある」


アルト:「ほう……確かに感じるぞ、とてつもなく巨大で制御の効きそうにない者の気配が……!」


顔を合わせ不気味に微笑むセナとアルト、手を繋ぎ何かを唱え始めた。


そんな二人をギラリと睨むグリフォス。


グリフォス:「獣を産みし神への冒涜か……」


シエル:「二人は操られてる……なにか助ける方法があるはずなんだ……でもどうすれば」


グリフォス:「ならば"既に見えている"はずだシエル、焦る必要は無い」


シエル:「見えている.....?、!!……見えた!!あの二人とは違う別の気配が……!」


グリフォスの言葉に勘づいたシエルはラボラスとの戦いで核が見えた事を思い出し、鷹龍の目で二人に黒いオーラがまとわりついているのをハッキリと視認することに成功する。


覚醒しつつある目の能力に戸惑いがあるものの、少しづつではあるが使いこなせてきている感覚をシエルは次第に感じていた。


グリフォス:「来るぞ……」


グリフォスの目つきが変わり、空が更に黒く濁る。

空に現れた赤黒い巨大な陣から四つの翼を畳んだ巨大な竜がゆっくりと姿を現す……。


ユウト:「まだ出てくるの!?」


アイリーン:「ド…ドドドドラゴン!?!!」


グリフォスと同等の巨体……。

上空で翼を広げ一度の咆哮で地響きが起こる。


あまりの轟音(ごうおん)に耳を塞ぐ仲間達。

そんな中、その場にいた誰よりも聴力がより優れているミャーニは気を失ってしまっていた。


そんな咆哮に全く動じないシエルは強く竜を睨みダガーを構える。


シエル:「竜がどれ程の影響を与えるか分かっていてこんな場所で……!許さない」


竜の姿に両手を広げ高笑いする狂気に満ちた様子のアルト。

口から涎(よだれ)を垂らし、ニヤつく顔を手でぐぬぅぅぅと力いっぱい掴んでいた。


アルト:「んフフフフフフ……たまらああああん…!!なんという力だあ!これが……これこそが!!、神に与えられし"転生の力"か!!!」


セナ:「身震いしてしまう……んんんんっ!!美しいいいいい!!」


グリフォス:「シエルよ……我に乗れ、狩りの時(とき)だ」


シエル:「見せてやろう……龍の力ってやつを」


シエルの大きさの何十倍もある巨体のグリフォスに、地面を強く蹴り高く飛び上がるシエル。


何とか背中にしがみつきグリフォスの背に跨(またが)ることが出来た。


皮膚は硬い感触だが、羽毛はとても暖かく、柔らかな肌触りのいい感触が心地良い。


シエル:「いい乗り心地だね、強く掴むけど痛くないかい?」


グリフォス:「ピィヒャルルルル゛゛……問題ない」


アルト・セナ:「"暴竜ベルゼナ"よ!!!この地を沈めたまえ!!!!」


ベルゼナの咆哮が地面を割り、仲間達を更に襲う。


ーうわぁ!!!!ー


レイン:「ちっ!初っ端からなんて相手だ!ったく!!」


シオン:「みんな!離れないで!しっかり捕まってないと!!」


ノルン:「足が……立ってるだけでもやっと……!キャッッ!!」


体制を崩してしまったノルンの手を瞬時に掴み、助けるデイン。


デイン:「大丈夫かノルン!…クッ…!俺達じゃあれを相手するのは不可能だ……」


デイン:ー 悔しいが今はシエルに託すしかない……頼むぞシエル!!ー


翼が紅く輝き、火の粉が空を舞う……。

上空へと紅い電流が走り、とてつもなく神々しいブレスが放たれる。


雲が裂け……薄明光線(はくめいこうせん)にベルゼナが照らされ、その姿が神秘的に映る。


黒く濁った雲の中で紅い光がゴロゴロと鳴り響き、

雲の中から広範囲にわたって竜炎が降り注ぐ。


ユウト:「ななななななんだぁぁ!!!!?」


シルフェ:ーああああああ……死にたくない……ー


シエル:「グリフォス!!」


グリフォス:「任せろ……!!!」


上空へ飛び立ったグリフォスは翼を広げ神々しい光を放つ。


すると降り注ぐ竜炎を吸収し始め、それを魔力に変え無数の巨大な竜巻……それと共に雷霆(らいてい)をおこしベルゼナへと攻撃を集中させる。


雷霆(らいてい)に撃たれ竜巻に巻き込まれたベルゼナは地へと叩きつけられ、再び飛び立とうとするが高速で移動するグリフォスに鋭い爪で更に地へと叩きつけられた。


グリフォスの攻撃に対し、怒り狂ったベルゼナは喉を赤く光らせブレスを放とうとする……!

がしかし喉をグリフォスの鉤爪で深く刺され、悶え苦しみ更に追い込まれブレスを暴発してしまう。


その光景はまさに自然界の狩りそのもの。

強い物だけが生き残りその地の王となる。

強者は更なる強者に挑み、その強さを証明し、負ければ喰われるのみ。


そして空を統べるのがこの鷹龍である事をこの時、この場にいた誰もが納得せざるを得なかった。


巨大な龍と竜の激闘に地が揺れ、その音は爆発にも聴こえる程の迫力があった。


ミリス:「す......すごいわ......あれが龍....」


デイン:「あんな巨大な竜(ドラゴン)が為す術なく狩られている。圧巻だ......」


アルト:「し......信じられん。......こ、こんなことが」


セナ:「まだ、まだ終わっていない!!!」


血が吹き出し、翼がボロボロになって尚ベルゼナは抵抗しブレスを吐く。


間一髪避けるグリフォス、上空から様子を見ていると

ベルゼナの黒い鱗が禿げ白銀へと姿を変え始めた。


ベルゼナの変化に焦りを感じていたアルトとセナはあまりの興奮に高笑いしていた。


アルト:「ンフフフ……んははははは!!!!!どうだ!!やはり"私"の力は本物だ!!!」


グリフォス:「ほぅ......自らの身体を強化し進化させたか......面白い」


シエル:「グリフォス!俺に考えがある、聞いてくれるかい?」


グリフォス:「勿論だとも......聞かせてくれるかシエルよ」


シエルの作戦を聞き上空へ飛び立つグリフォス。

飛び立ったグリフォスに視線を向けたアルトはシエルの姿が無いことに気がつくがー無意味なーと気にもとめず進化したベルゼナに再び命令した。


アルト:「もはや奴など恐れるに足らん!!ここにいる者達全てを冥府へ送ってやれ!!!」


白銀に鱗を輝かせ更に巨大化したベルゼナ。

先程よりも動きが素早く、瞬時にグリフォスの元へと追いついてしまう。


グリフォス:「知能の無い竜は狩りやすいものだな、戯(たわ)けよ......」


グリフォスへと幾度となく攻撃するベルゼナ。


氷魔法や光魔法で剣を作りだし空中で飛ばしグリフォスを落とそうとする。


しかし、グリフォスはそれを全て避け、ベルゼナがグリフォスに大打撃を与えようとブレスを溜めたその隙にグリフォスは雷霆(らいてい)をベルゼナの顔面へと直撃させ、視界を奪ったたった寸秒(すんびょう)でアルト達へ鉤爪(かぎづめ)を向け襲いかかった。


セナ:「くっ!!!何を考えている!!!」


アルト:「馬鹿めぇ!!!!武器を持たぬ我々を狙っても意味はない!!!ベルゼナは奴の意思で動いておるのだ!!さぁ!殺せ!!この者たちの肉体など失ってもどうともない!!!ハハハハハハハ!!」


高速で迫るグリフォス。

あまりの恐怖に顔をひきつるアルトとセナの眼前(がんぜん)で止まり、その時の暴風がアルト達の足をすくいグリフォスを二人の視界から完全に逸らす事に成功する。


アルト:「ぬぐっ!ええい……く......くだらん!!私を弄(もてあそ)びよって!!!許さぬぅぅ......んぎぎぎ」


頬を爪で強く引っ掻き、怒りにのまれる。


セナ:「ベルゼナは何をしている!!!"たった一匹の鳥"すら殺せんのか!!?」


グリフォス:「ほう?一匹の鳥と......言うてくれるではないか」


ーピャヒャァァァリャリュリュルルルル゛゛!!!!ー

上空へ移動するグリフォス……そして突然の豪雨、無数の竜巻に巨大な雷を起こし、上空で翼を広げた。


ノルン:「すごい風......!!飛ばされそうっっ!!」


シオン:ーシエル……無事なの……?ー


アルフォス:「おいおい......夢でも見てんのか俺ァ?」


アイリーン:「竜(ドラゴン)は魔力を我がものとし......」


デイン:「龍(りゅう)は森羅万象(しんらばんしょう)を司る神の化身」


マキシス:「父上が言っていた言い伝えを目の前にするたぁな......たまげたぜ」


ミリス:「シエルは"バアヤの言っていた通り"、本当にそうなのかもしれないわ!!」


翼を自由に動かせず咆哮を轟かせるベルゼナ。

そんなベルゼナを囲むように竜巻が雷を吸収し時が止まったかのように雨が宙で止まってしまう。


アルト:「な....!?なんだ!?雨が止まっている!??!」


セナ:「私の目に映るこれはなんだ....!?私の神の力を超えることなど......出来ぬはず!!」


ー 教えてあげるよ ー


アルト・セナ:ー!?!!!?ー


振り向く二人の視線の先に映ったのは……、

雷光に照らされ、悪魔の如く恐怖すら感じる瞳を、紅く光らせたシエルが今まさに斬りかかってくる瞬間だった。


予測できていなかったシエルの行動に驚き、一歩も動くことが出来ず開いた口が塞がらないアルトとセナ。


シエル:「お前は神なんかじゃないのさ......」


アルト:「きっ.....!貴様!!いつの間に!!!」


セナ:「気配を消していたか!!!」


シエル:「気配を消す?"お前"が相手してるのは"アサシン"だ......!!」


シエルの目に映る黒いオーラ目掛けダガーの力強い回転斬りをくらわせたシエル。


切断された黒いオーラは二人から吸い取られるように消えていき魂が抜けたようにアルトとセナはその場で倒れてしまった......。


突然どこからか聞こえてくる聞き覚えのある声。


???:「せいぜい今は生の喜びを感じていなさい道化よ......ンフフ......んハハハハハハハ!!!!」


シエル:「他人の身体を使って襲ってくるなんて....どれだけ生きる者たちを馬鹿にするんだ....星となった皆......犠牲になってしまった皆の仇(かたき)、必ず……」


シエルはそっと瞳を閉じ、じっとその場で胸に手を当て怒りを抑えた。


ふぅ……と息を吐き仲間達の元へ向かおうとしたその時、とてつもなく強い目眩(めまい)がし、激しい痛みが身体を襲った。


痛みに耐えられずうすうすと視界が暗くなっていくシエルはそのままその場で倒れてしまった。


━━━━━━━━━・・・・・・


複数の竜巻と雷霆を巨大な一つの剣の様に変化させ、

雨の一粒一粒が纏まり複数の巨大な槍へと変わる。


グリフォス:「神の怒りを喰らうがいい......敗北を知り大地にひれ伏せ!!!!」


最後の咆哮......。

死を悟ったベルゼナは翼を大きく広げ上空へブレスを放つ。


ブレスが雲を裂(さ)きベルゼナを光が神秘的に照らす。


次の瞬間、グリフォスの咆哮によって放たれた技に逃げ場はなく息絶えるその瞬間(とき)まで終わらない大地の攻撃をベルゼナはくらい続けた......。


紅い炎の爆炎が花びらのようにベルゼナの周りをはかなく散る。


グリフォス:「貴様の強さ......勿体ないものだな、魔力.....素早さ、どれも良い動きだった。

貴様と闘った事.....決して忘れはせんと誓おう」


全身に攻撃をくらい剥(は)がれ爛(ただ)れた鱗と皮膚。

ベルゼナの瞳から光が消え、灰となり風と共に消えていく......。


巨大な戦いに終わりを迎え、腰を落とす仲間達。


酒場の店主:「ひでぇ目にあったな……ったく、怪我はねぇかイナン」


イナン:「うん!大丈夫だよ!」


アイリーン:「はぁ……怖かったぁ〜……でも凄かっったああ!!!キャはァ!!!」


目の前で起きていた光景に目を輝かせているアイリーン。

そんなアイリーンを見てユウトは呆れていた。


ユウト:「死ぬかもしれなかったんだぞ……?わかってる??」


シルフェ:ーブクブクブク……ー


ミオシャ:「お、お兄ちゃん!!シルフェが!!」


ユウト:ーあぁ……いつもの事だ……ー


安心しきっていたユウトだったが、ある異変に気づく。


それは、視界には敵がいないにも関わらず、レイン達アサシン組が武器に手を添え息を殺しているのを察したからだ。


ユウト:「え、まだ何かいるんですか!?」


あまりの空気感に声を出しすぎてしまうユウト。


そんなユウトに、レインは口元に指を当て、優しく諭す。


レイン:「し……ちょっと声抑えた方が良さそうだぞ」


デイン:「皆……気を抜くな、まだ何か隠れている」


ノルン:「アルフォスが先に動いたみたい」


マキシス:「んあ?結構多いじゃねぇか」


皆が武器を構え、緊張が走るなか、堂々と腕を組むマキシス。


背後にある森蔭(もりかげ)から感じる複数の視線や殺気……。


そんな張り詰めた空気の中、アルフォスが既に攻撃を仕掛けていた。


アルフォス:「武器を下ろせ!!じゃねぇとコイツ死んじまうぜ?」


森蔭から姿を表したアルフォスの隣には甲冑を纏った兵士がダガーを首に当てられ手を挙げたまま出てきた。


兵士:「敵意はない……私を解放してくれ」


アルフォス:「馬鹿言うな、何者かも分からねぇ奴をそう簡単に解放するわけねぇだろ」


兵士の甲冑を目にし、何かに気づいたデインはアルフォスに解放するよう伝える。


デイン:「アルフォス!すまない、その者を離してやってくれないか」


アルフォス:「は?なんでだよ」


デインの言葉に疑問を感じつつも、ゆっくりとダガーを納め、兵士を解放するアルフォス。


すると、デインがー出てきてくれ!この者に危害を加えるつもりは無い、武器を下ろし姿を見せてくれーと大声で発した。


少ししてゾロゾロと森蔭から姿を現す兵士達。

武器を納め、整列し始めた。


レイン:「おいおい、何事だ?」


マキシス:「大丈夫だ、彼らはペケッタの兵達だ心配ない」


レイン:「気づいてたのかよ、それならそうと早く言わねぇと死人が出てたかもしんねぇぞ」


デイン:「アルフォスはそこまで単純じゃないさ、あいつは常に冷静だからな」


整列した兵達の間から姿を見せる大きな槍を背負った背丈の高い男が甲冑から顔を覗かせた。


パスファス:「失礼、ナルビスタの王子達と知っていればここまでの武装はしませんでした。

バルト公爵が主君、我がペケッタ騎士団団長パスファスが受けた命ですので……どうか御無礼をお許しください」


デイン:「気にする事はない、あれだけの騒ぎを起こしたんだ……何も間違った事はしていないさ」


デインの言葉に頭を深々と下げるパスファス。


バルト公爵から空の異様な変化ととてつもない爆発音がした事を調べて来るよう言われた事を皆に細かく説明し、デインがその詳細をパスファスへ簡潔に伝えた。


そして、そうなった経緯とデイン達の今の状況をも説明し、事の整理をする為一度ペケッタへと移る事に……。


シオン:「誰か、シエルを知らない??鳥ちゃんも見当たらないの!」


ミリス:「あんな大きな龍が姿を消すなんて、何処に行っちゃったのかしら?」


シエルとグリフォスの行方を心配するシオンに、ユウトはーあそこです!ーと大声で指さす。


その方向へ視線を向けると、手を広げ倒れているシエルに小さく戻ったグリフォスが嘴(くちばし)で頭をつついていた。


そんなシエルの元へ駆けつける意識を取り戻したミャーニ。


ミャーニ:「はぁ…はぁ…、だ、大丈夫にゃ!?」


何度も頭をつつかれるシエルは、眉間にシワを寄せ目を覚ました。


シエル:ーうぅ……ー


グリフォス:「キィィルピィィ!!」


シエル:「い、痛いな……あはは……君がグリフォスだったのかい?」


グリフォス:「ピィィヒャルルル!!!」


ミャーニ:「よ……んぐっ...良かった……良かったニャ゛……」


涙を流すミャーニに戸惑うシエル。


そんなミャーニを安心させる為優しく微笑みー皆無事で良かったーと言うとミャーニは更に涙を流した。


シエル:「一か八かの賭け……当たってよかった〜アハハ」


奥からこちらへ走ってくるユウト達。


皆(みな)シエルも無事だったことに安堵の表情を浮かべていた。


レイン:「ったく、なんちゅうもんに巻き込まれたんだよ俺たちは」


デイン:「これからも先、またあんな強力な奴らが襲ってくると思うと少し不安だな……今回は何とかなったが次はどうか……」


ユウト:「そ、そうですけど、今回は皆無事だったんです!喜ばしいことですよ!!」


シエル:「こいつのおかげだね……ありがとうグリフォス」


嬉しそうに鳴くグリフォス。


背後で涙を拭うシオンとノルンに気づいたシエルはー心配かけてごめんよ?この通り!俺は平気だから安心してよーと言うと二人は馬鹿と言わんばかりにムスッとした顔をしていた。


シエル:「アハハ……心配してたのか怒ってるのかどっちなんだろう……」


アイリーン:「まさか龍をまじかで見れるなんて!!シエルさん凄いですよ!!一体何者なんですか!?」


アイリーンの問に困った表情を浮かべるシエルに、ユウトは優しくアイリーンの頭をチョップする。


アイリーン:ーいてっー


ユウト:「シエルさんの無事を喜べっての」


アイリーン:「えへへ、ごめん」


酷い怪我を負った者も無く、全員の無事な姿を見たシエルは安堵の表情を浮かべる。


そして、そんなシエルの前に姿を見せ深々とお辞儀をするパスファス。


シエルが目を覚ますまでの事の経緯と詳細を説明された。


シエル:「ペケッタに被害はなかったかい?」


パスファス:「え、えぇ。幸いいくつか屋根が吹き飛んだくらいですんでいます。

貴方のおかげです、先程の戦いぶり……見入ってしまいました」


シエルが発した言葉に驚きを隠せなかったパスファス。

仲間の心配だけでなく、自国の民達の心配までした事に、シエルに対しどれだけ寛大な人なんだと尊敬の眼差しを向けていた。

少しの会話を挟み、公爵が会いたいとパスファスがシエル達へ伝えると納得したシエルと一同は兵達の護衛の元、ペケッタ公国へと向うこととなった。



【知られざる大陸】へ続く

投稿がかなり遅れました。


私情ではありますが国家資格を取得するため勉学をしていますので投稿がかなり遅れます。

この物語は必ず最後まで投稿します。

少しずつ投稿して行きますのでこれからもよろしくお願い致します。

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