少年と少女は妖怪と出会う
夏休みの暑い日差しの下、美少女レミィとタケルは、地方の村へと足を踏み入れた。レミィは、その美しい金髪をハーフアップにし、鮮やかな夏の花のように鮮烈な印象を放っていた。彼女の青い瞳は太陽の光を受け、まるで宝石のように輝いている。白いシャツには彼女の豊かな胸がふくらみ、短いスカートから長く美しい脚が伸びている。その姿には、誰もが見とれずにはいられない魅力があった。
二人は、妖怪「大根丸」の噂を聞きつけ、その真相を確かめるためにこの村を訪れたのだ。
タケルとレミィは、村の人々に大根丸について尋ねるため、中心地へと足を運んだ。石畳の道を歩く二人の姿は、まるで異世界から来た旅人のようだった。
村の広場で出会った老人に、タケルは声をかけた。
「すみません、大根丸という妖怪について聞かせていただけますか?」
老人は、まずレミィの姿に目を奪われ、その豊満な胸や美しい脚をジロジロと見てから、やっとタケルに目を向けた。
「おお、大根丸か…。あの者は、この村の守り神のようなものじゃ。山の中に住んでおるそうだが、我々村人にはたいへんお世話になっておる。」
レミィは、老人の視線に気づきながらも、彼に質問を投げかけた。
「その大根丸はどのようにして村にご利益をもたらしているんですか?」
老人は、再びレミィの体に視線を落としながら答えた。
「あの者は、願いをかなえる力を持っておる。村人たちが困っていると、どこからともなく現れて助けてくれるんじゃ。」
タケルは興味津々で、さらに尋ねた。
「その大根丸に会うことはできますか?」
老人は、レミィを見ながらにやりと笑った。
「おお、山へ行けば会えるかもしれん。だが、若い娘さんがいると、大根丸も興味を持って出てくるかもな。」
そんな老人の言葉に、レミィは顔を赤らめ、タケルはやきもちを焼いた。二人は、大根丸との出会いに期待を抱きながら、村を後にしたのだった。
山に向かう道中、タケルは未だに先程の老人がレミィの美しい肢体を舐め回すように見ていたことに対する怒りを抱えていた。だが、その怒りの裏には、なぜか心の奥底でドキドキしている自分がいた。
「あの老人、本当にムカつくな…。レミィをあんな風に見るなんて…。」
レミィは、タケルの愚痴を聞きながら、微笑んで彼を励ました。
「大丈夫、タケル。あれはただのおじいさんだから。」
山への道は、小さな登山道が2つあり、どちらも安全に整備されているようだった。そこで、タケルとレミィは手分けして山に入ることにした。
「じゃあ、僕はこの道を行ってみるね。」
タケルは、一つ目の登山道に向かい、レミィに手を振った。
「わかった、私はこっちの道で。気をつけてね、タケル。」
美少女の煌めく瞳が、タケルの心を締め付けるように見つめる。レミィは、もう一つの登山道へと進んでいった。
二人はそれぞれの道を進み、蜿蜒とした山道を登っていく。タケルは、頭の中で繰り返し、先程の老人がレミィを見る様子を思い浮かべていた。だが、その度に、理由の分からない興奮が心の中を支配していた。
登山道を進むタケルの前に、突如として奇妙な姿の者が現れた。
それは、狸の体にサルの顔を持つ妖怪・大根丸である。
その現れ方は突然だったが、大根丸は陽気で友好的な態度でタケルに話しかけた。
「やあ、坊主。 こんな山の中に何のようかの? わしは大根丸ともうすチンケな妖怪じゃ、お主を害するつもりは無いから安心してくれ」
タケルは戸惑いながらも、大根丸の老人口調と温かい雰囲気に安心して会話を続けることにした。
「大根丸さん、実は貴方を探しにやってきました。あなたは村の皆さんからとても大事にされているみたいですね。」
大根丸は嬉しそうに微笑んで、
「そうじゃのう。わしは村の者たちには感謝しておる。だが、最近は子供を作れとうるさくてな」
タケルはその理由を尋ねると、大根丸は以前、霊能力者による力のせいで不幸な生き方をするハメになったことを打ち明けた。
「実はのう、わしには特別な力があるんじゃ。金塊を生み出す力じゃ」
「金塊・・・!」
「わしの子供を作ると、女の子が生まれれば金塊を得られる。 村の奴らがワシをありがたがるのもそこからじゃろう。 しかし・・・」
タケルは驚きのあまり、目を丸くして大根丸を見つめた。
「それはすごい力ですね。でも、なぜ子供を作りたくないんですか?」
大根丸は悲しげに語り始めた。
「男の子が生まれるとわし自身がその子供に生まれ変わってしまうんじゃ。」
と大根丸は苦しそうに続ける
「のう、そうじゃ。男の子が生まれるとわしの存在は消えてしまう。死ぬようなものじゃぞ? 今のわしの姿と力を失いたくはない。」
タケルは大根丸の気持ちに共感し、彼を慰める言葉をかけた。
「大根丸さん、あなたの力は特別ですが、その力を使わずとも、あなたは村の皆さんに愛されているんです。だから、無理に子供を作らなくても大丈夫だと思います。」
大根丸はタケルの言葉に感謝の涙を流し、二人はさらに親しくなった。
「ワシのこのふざけた名前も、この力を授けた霊能者が適当につけたものじゃ・・・。 土御門という霊能者が居たら気をつけるんじゃよ」
「土御門という人はたくさんいますけど・・・、霊能者は見たことが無いですね」
そんな感じで大根丸とタケルは山の中を歩いて村へと戻っていく。
道中、大根丸はタケルの方を見てしきりに首をかしげていた
「お主にお礼をしようと思ったが。 お主が真に求めるものが何か・・・どうにもわからんのう・・・」
「どういうことですか?」
「儂ら妖怪は人間の欲望を感じ取り、叶えようとする時に力を発揮する。 お主のために何かしようとおもったんじゃが、ちと今は思いつかないのう」
タケルは大根丸の心遣いに感謝した。
タケルを登山道の入口まで送り届けると、先程の老人が運転する軽トラックからレミィが降りて駆け寄ってくるところがみえた。
レミィは、日差しを受けると美しい金髪がキラキラと輝き、その透き通るような白い肌と輝く瞳は、まるで夏の太陽のように眩しかった。彼女は美少女という言葉を地で行くような、圧倒的な美貌を持っていた。
大根丸は近づいてくるレミィを確認し、タケルに別れの挨拶を告げる。
「タケルくん、また会おうね。楽しかったよ。」
「大根丸さんも、どうかお気をつけて」
タケルに近づいたレミィは、大根丸が去っていった方向を指差し、タケルに詰め寄った。
「タケル、さっきのは…妖怪だったの?」
「あ、うん。でも、別に怖くなかったし、話も面白かったよ。」
「それはそれで驚くけど、どうして君と妖怪が話しているんだ?」
「僕もよくわからないんだけど、妖怪が僕に興味を持ってくれるんだと思う。」
「それは珍しいね。でも、どんな話をしていたの?」
「さっきの妖怪は、昔の話を聞かせてくれてたんだ。その昔は、妖怪と人間がもっと仲良く暮らしていたって。」
「へぇ、それは面白い話だね。他にも、何か知ってることがあれば教えて欲しいな。」
「もちろん!」
レミィは興味津々でタケルの話を聞き入っていた。彼の妖怪との交流について、これからもっと詳しく知りたいと思っていた。
タケルはレミィと一緒にバス停までの帰り道を歩いていた。
彼はいつも通り、元気で美しいレミィに見惚れていた。
彼女の笑顔は太陽のように明るく、彼女の髪は風に揺れるたびに魅力を放っていた。
初めて出会った妖怪に、レミィは興奮で顔を赤くし、いつもよりも熱弁しているように見えのがさらに魅力的に見えた。
しかし、ふとタケルの視線が彼女の胸元に留まった。
揺れる胸に張り付いているシャツに、薄っすらと泥の手形がついているのに気がついた。
それは誰かが無理に触れた痕跡のように見え、タケルはその光景に心がざわつく。
彼女の顔が赤いのはいつからか、妖怪を見た興奮によるものなのか?
何があったのかと不安になるタケルだが、そのまま直接レミィに問いかけることはできず、
ただ彼女の様子を窺い続ける。
心の奥底で、彼女がどんな困難に遭遇しても支えていきたいという強い意志が、彼の胸を締め付ける。
山の中でタケルとレミィを見つめる影があった、それは先程別れた大根丸だった。
タケルはレミィの美しさに見惚れ、心の奥底にある欲望が大根丸の目に映る。
大根丸は、タケルの真の欲望がレミィに関係していることに驚愕し、目を見張るばかりだった。
「なんと・・・お主まさか・・・」
タケルとレミィが村を出て帰った後、大根丸は一人で思いにふける。
もし、自分と会うのがレミィとタケル同時で、タケルの欲望をすぐに読み取っていたら
、タケルの○○○○願望を叶えていたのではないか、と考えていた。
タケルとレミィの姿を思い出し、脳裏にレミィの美しい肢体が脳裏に浮かび上がり、
自分がタケルの目の前で少女を蹂躙する姿を連想する。
忘れかけていた興奮が大根丸の下半身から湧き出る熱を感じさせた。
その衝動の波は強烈であり、大根丸自身もその力に驚愕していた。
「ワシにこんな力が残っているはずが・・・、まさかタケルの力なのか」