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第二十一羽:ヒト

 カニさんの亡骸からさよならして、少し経った。俺は、森の前まで来ていた。ずっと頭の中にカニさんがいる、カニさんが早く食べたい。カニさんを早く食べるためにも、とっとと行ってとっとと帰ってこよう。


 森の中は相変わらず木がでかい。やっぱり、全体的にサイズがデカイし、酸素濃度とかが高いのかな?むかし、メガネウラとかがいた時代は現代と比べて、酸素濃度が高かったとか聞いたことがあるし。


 思ったよりも森は静かだ。あのジャイアントモアもどきみたいなのがいたし、様々な生き物がいるかと思ったけどそこまでいないのかもしれない。いや、夜行性なだけかもな。聞こえるのは鳥の声だけ。鳥と言っても俺と違って飛べるタイプである。俺にも飛べるような翼があったら……


 空を飛んでる鳥もやっぱりでかい。この世界、人間とか生きていけるのだろうか。こんなとこいたら、でっかい鳥に襲われ死亡、ジャイアントモアみたいなのに襲われて死亡、少し離れてもカニに襲われて死亡。割と真面目に人間生存不可なのでは?


 つまり、こんな環境で人間がいたら、人間も2mが当たり前の世界なのかもしれない。どこのディストピアだよ。だとしたら、人間は人間でももっと昔のネアンデルタール人ぐらいの人間かもしれない。いやーこういうこと考え出すと、止まらないのが悪い癖やね。


 さっきから、森歩いてるけど何もないな。何があったやろ。流石に一匹や二匹ぐらい何かいても良さそうなのに。


「?*$#’+$?*!*>」


 え!?なんか声がするぞ。もしや、人間か?聞こえた場所はここからだと方角ぐらいしかわからないな。少し近づいてみよう。


 えー只今の状況を報告します。人間はいました。人間は。ただ、絶賛逃走中です。助けてくれぇ。遡ること五分前、人間の方へ向かい、無事人間らしき生き物を発見。三人ほどで行動しており、何らかの言語で意思疎通を図っているように見えた。


 ただ、どんな見た目をしているかまでは少し分かりづらかったため、もう少し近づくと。木の枝を踏んでしまった。地面に落ちていた木の枝を、相手に近づく際に踏んでしまい音がなった。パキッと足元から。


 その音に気づいた人間がこちらを見る。ばっちし目が合う。何かを話したあとおもむろにこちらに向かってきたんですよね。そりゃ逃げますよね。いきなり向かってきたら逃げますよね。

 

 それで、現在逃走中を繰り広げているというわけです。ちなみにまだ追ってきている。しつこい、あまりにもしつこいよ。やめてよ、ほんとに、見逃してくれ。


 どっか行ってほしくて、必死にギャアギャアと鳴いてみるのだが、ペンギンの鳴き声で意思が伝わることはなかった。いつまでこの逃走劇を繰り広げればよいのだろう。さっきから追ってきている三人、フードを被っていて性別とかは、判断できない。


 人間とはできれば有効的に接触したい。だって、料理とか食べたいから。ジャンキーなものが食べたいから。マクドとかこの体になってから、久しく行けてない。流石にこの世界全然地球とは環境が違うしマクドがあるとは思えないけど、しょっぱいものぐらいはあるだろうから、そういうのが食べたい。


 ずっと、魚とかカニとか海鮮しか食べてないんだ。まともに食べられるものがほとんどないから。


 誰か、コイツラどうにかしてぇ〜

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