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第二話:やばいぞ異世界(明黄視点)

 神父が連れてきたのは巨大なリスだった。


 「この儀式では、皆さんにこれをこのナイフを使って殺してもらいます」


 どこから出したかわからないナイフを指で指しながら神父は言う。そこにいた大人を除く全員が固まった。どういうことだ?あのリスを殺せ?何を言ってるのだろうか。全員が困惑している中神父は続けて言う。


「安心してください。この魔物は私が押さえておきます。なので、あなた達はこのナイフで首をスパッとやるだけでよいのですよ。」


 何も良くなかった。そのリスに一番近い席に座っていた女子が泣き出す。するとそれにつられてか、多くの子が泣き出す。その場は一瞬にして阿鼻叫喚の地獄に変わった。神父はそんな光景に離れているのか気にもとめず、続ける。


「そうですね、それでは今日一番来るのが遅かったアンディ。君にトップバッターを務めてもらいましょう。」


 神父はそんなことを言い出す。意味がわからない。今までの優しい彼はどこかに行ったかのような気がした。神父は檻に手をかけ鍵を開け扉を開く。リスは一目散に逃げ出そうとするが、親父の手によって捕まってしまう。神父はさらに言う


 「ほらアンディこの魔物は押さえてます、こっちに来なさい。ほら、このナイフを使うのですよ」


 そういう親父の顔は怖く俺は、従わざるを得なかった。神父のもとにおそるおそる近づく。神父は片手でリスを押さえ、アイた片手で俺にナイフを手渡す。


「ほら、ひと思いにやってあげなさい。このままではこの子も可哀そうだ。早くとどめを刺して楽にしてあげなさい」


 俺は言われるがままにナイフを振るった。子供振るうナイフでは首を両断することはできなかった。しかし、ナイフは首に刺さった。刺さった首から血が流れ出していく。そうこうしていると、天から頭の中に声が響く。


『レベルが1上昇しました』

『レベルの上昇に伴い個体名メディプテス・アンティポスは心体能力値が上昇しました。スキルポイントを150獲得しました。』

『スキルポイントがスキル強化最低量150に達したているため、スキルツリーを開示します。』


 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 種族名 ヒト 


 個体名 メディプテス・アンディティス Lv.2


 固有スキルツリー【勇者】 Lv.1(消費ポイント100)


 総スキルポイント数 150


 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 わけが分からなかった。しかし、前世の記憶からある程度推測ができた。ここは、この世界はゲームに似たシステムがあるということが。そして自分が勇者であるということが。


 神父が言う


「よくやりましたねアンディ、天からの声も聞こえたはずです。それではスキルツリーを見せてもらいますよ」


 そんなことを行った神父は次の瞬間大きく目を見開いた。だが、その表情は直ぐに元に戻る。


「そうですか、勇者ですか。まさか、こんな田舎から出るとは」


 神父がなにか思案げにに呟いている。神父は考えがまとまったのかまた話し始める


「アンディ後日あなたのお家に伺います。この紙を親御さんに渡してください」


 そういうと、懐から何やらメモのようなものをとりだし、紙に書き始める。


「必ず親に渡してくださいねアンディ。もう帰っていいですよ。他の子が残っていますがその分まであなたが見る必要はありません」


 こうして、わけのわからないやばい儀式は終了した。家に帰って良いと言われ、足を踏み出そうとするが、つまずき転ぶ。まだあのリスにナイフを刺した感覚が手の内残っていた。 


 

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