第01話
異世界ものでないけど、ぽいものを書いてみようと
練習がてら暇つぶしに書き始めたもので
実際、書き物のルールなんかも特に分からずやってます
本来なら他人様に読ませるものではないのですが…。
どうやったら読みやすいか分かりやすいかが本当に難しいです。
完走までの構想はできているので、とにかく膨らませて書いていくだけ…なのか?
「最近なんか地震が多いな」
「日本でも大きな地震が起きるなんて言われているから怖いよね」
この1年、海外の地震被害のニュースをよく目にするようになった。地震大国と言われている日本に住む俺も他人事ではない感じで海外のニュース映像に見入った。
「耐震構造じゃないとかも影響してるんだろうね」
倒壊した建物の映像が酷い。
「まるで宇宙人が攻めてきたみたいだな」
「?…なぜ人間じゃなくて宇宙人なのよ?」
「いや、だってこんな広範囲の建物をがれきにしてしまうなんて人間には不可能だろ」
「本気で戦争しちゃったら人間でも可能かもよ?」
たいして興味も無く話に乗ってきたのだろう、適当な返答だ。
俺は話を止め、テレビに集中した。
画面には避難所や救助隊の活動の様子が映し出されている。
(懸命な救助活動か続いておりますが、重機や救助隊が足りず思うように救助活動ができない状況です。夜になると気温も急激に下がるため被災者の安否が心配されます。)
レポーターも、映像を見る限り被災地からかなり距離をとって中継しているみたいだった。カメラには被災した街が広く映っている。そんな映像を何となく見ていて気が付いた。
(あれ、何だ?)
それは潰れて瓦礫と化した街の映像の上部、空に何かが浮かんでいる。
空中に浮かんでいて比較対象が無いので距離まではよく分からない。
リポーターの背後に見える街の上空を飛んでいるように見えるが、もっと遠くで飛んでいるサイズが大きい物体なのかもしれない。ドローンだろうかとも思ったが、良く見るとそれは銀色で球体なのである。画面上では1ミリほどの大きさで動きはない。レポーターが現在も街の状況を伝えているが飛行物体については触れない。30秒ほど眺めているが同じ位置から動かない。
「な、なぁ!ちょっとこれ見てくれよ」
俺はすでにテレビから離れてコーヒーを飲んでいるユイを呼んだ。
「何?」
「あれ何だと思う?」
「どれ?」
「ほらこれだよ」とテレビ画面を触って示した。
「ん~~?」
「何か浮かんでるよな?」
「浮かんでるね。ドローンじゃないの?」
「あんなボールみたいなやつ、どうやって浮くんだよ」
と俺はテレビ画面を見つめるユリに顔を向けて言った。
それを受けてユリも俺に顔を向けて言う。
「知らないわよ。そんなのもあるんじゃないの?」
「UFOじゃね?」
俺は画面に視線を戻すが
「あれ?消えた?」
「え?ほんとだ。え、やだ、気持ち悪い」
一瞬目を離したのはほんの2秒ほどである。どういうことだ?
「ネットに出てるんじゃないの?」
SNSをチェックしてみる。
しかし特にこれといった投稿はすぐには見つからなかった。
「これローカル番組なのか?視聴率が悪いのか?これといって何も反応は無いな。」巨大掲示板サイトの実況板はどうだとスマホの画面を触っていると突然テレビのリポーターが声にならない叫び声を上げ始め、驚きテレビに目を戻した。
「え!?何だよこれ…」
テレビにはリポーターが中継していた後方に大きな火柱が上がっていた。リポーターもカメラマンも命の危険を感じたのであろう。2、3数秒はそれを撮影していたがすぐに画面は乱れ、リポーターの叫び声と周囲の轟音で何が何だか分からない状態になったと思った瞬間に画面は暗転し、日本のスタジオに切り替わる。ニュースキャスターもかなり動揺した様子で何度もリポーターを呼び続けている。
「み、見た?」
「う、うん。何よあれ?何があったんだと思う?」
「大きな爆発…かな?(爆発にしては間断なく火が出ていた気がするが)」
「何が爆発したらあんな大きな火柱が上がるのよ?」
ユリの言う通りだ。一瞬しか映らなかったが確実に脳裏に焼き付く映像であった。カメラマンから爆心地?までの距離は分からないが火柱はカメラフレームに収まっていなかった。爆発的に燃え上がった何かが火力を維持したまま同じ場所に存在しているようだった。
「…核か?」
「核爆弾ってこと?それってやばくない?」
「あ、いや思い付きで言ってみただけ」
よく考えたら核爆発なら爆風の前に強烈な熱放射による被害があるはずである。わりと近くにいたカメラマンが火柱を撮影することなんてできないはずだ。
「じゃあ、何だと思う?」
「…噴火かな?」
「山も無いところで噴火なんてするの!?」
「平地でもマグマ活動次第で噴火するさ。高層ビルを超えるマグマの噴出なんてのも地球さんからしたら平常運転だよ」
噴火なら地震とも関連付くことだけど、あれほどの火柱だと大きな爆発も伴うはずだ。しかしそんな爆風が起こった様子は無かった。仮に噴火だったとしてもあの地域はおびただしい量の噴石が降り注いでいることだろう。生存者は絶望的か…?
「(えー、現在現地との中継が途切れ状況を確認する事ができません。情報が入り次第お知らせいたします。)(しかし一体何が起こったのでしょうか?)(現地報道していた他の局も同じようになっているみたいですね)(え!?そうなんですか!?)(先ほどの映像で一瞬大きな爆発のようなものが映っていましたよね?)(映像もう一度出せますか?)(え?出せない?)(どうして!?)」
テレビスタジオも大混乱だな。他のチャンネルも気になって一通り主要チャンネルを覗いて見たが何処も同じ様子である。
「こ、国内の事件じゃないけど凄い事になってるわね」
「各局の現地記者が犠牲になった可能性があるからテレビ局はパニックだろう」
「無事だと良いな…」
「そうだな」
「何調べてるの?」
スマホを触りながら返事をしたのが少し気に障ったようだ。
「あーちょっと気になった事があって」
「ふーん。あ、私ちょっと買い物に出てくるね」
「どこまで?」
「スーパーだよ。今日の晩御飯何が良い?」
「なん
「何でも良いは無し」
「ええと…豚の生姜焼き」
「オッケー」
と言いながら玄関に向かっていくユイ
俺も一緒に行った方が良いか?と思ったが気になったことがあり「気を付けてな」と声を掛けた。
玄関のドアが閉まったあとも、俺の胸の奥に、理由の分からない不安だけが残っていた。




