エピローグ
約三百年前に始まったとされる、魔大戦。
母なる星を信仰の対象にした輝星教の教皇と、闇と邪の力で民を支配していた魔王が星の覇権を賭け、世界中のありとあらゆる人種を巻き込み争った。
開戦から五十年ほど経っても戦いは収まらず、教皇率いる星教軍が魔王軍との決戦の場で、激しい争いの末についに教皇が魔王に討ち取られてしまった。
いよいよ星の覇権が魔王の手中に収まりかけた時、何処からともなく一人の戦士が光の様に現れた。その戦士は仲間を率いて各地を転戦し、次々と魔王軍を打ち滅ぼしていく。
後に勇者と呼ばれる事になる戦士達の活躍を機に、生き残った星教軍は反撃を開始した。
勇者に導かれた星教軍はついに魔王国への侵攻を開始、最終決戦にて勇者が魔王を討ち取り長く続いた戦争、魔大戦が終結した。
終戦後、星教軍は魔王軍側についた人種を滅ぼそうとしたが、勇者はそれを良きとせず、魔王軍側についた人種にも救いの手を差し伸べた。
そして、勇者を慕い勇者と共に歩んできた新たな教皇が率いる輝星教の下、全ての人種が一つになり星を共同で統治する方向へと舵を取っていった。
そして七十年後、今から約百七十年前。
魔法の力を原動力とする、魔導船が空のさらに向こうの宙に到達。
人類はついに宇宙へと進出していった。
その後、母なる蒼き星から少し離れた宙域にあった小さな星達を蒼き星の近くまで持ってきて、魔法の力で島の様に作り変えていった。
そして100年前、輝星教は平和になった蒼き星で増えすぎた人口を宙に浮かぶ島へ希望者を移住させる計画を発表。希望者は次々と浮かぶ島へと移住していった。
そして50年ほど前、人類は新たなる敵に遭遇する。
宙の彼方から何処ともなく現れた異形の蟲の群れが、こちらの問いかけを無視し、浮かぶ島を突然襲い、島の一つを蒼き星へと落とした。星が落ちたことにより、星の人口の約半数が死滅していった。
また、落とした島に乗じて侵攻してきた蟲により、五つの大陸のうちの一つが、蟲によって支配されてしまった。
後に、“島落とし”と呼ばれることになるこの厄災をきっかけに、輝星教の名の下に人類は蟲に対する反攻を開始、蟲との戦争が始まった。
そしてそれは今だに終わりが見えずに、人類と蟲は生き残りを掛け争い続けていた………。




