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違和感?

帰る約束を交わした加藤は、僕に負けないくらい分かりやすく満面の笑みを浮かべた。そして、話していた女子と呼びに来た小鳥遊に手を振って僕の方に駆けてきた。

教室の構造上、自分の席にいる早苗の元へ来るよりも加藤の方に行った方がドアに近いのだが。

「奏斗帰ろ」

加藤が机の上の筆箱をリュックの中にしまい、片方だけ背負って「オッケー」といった。

「おぅ。じゃーな小鳥遊」

加藤が帰る準備を終えたので一応小鳥遊に挨拶をしてドアへ向かった。

校門を出たのだが、一緒に帰ること自体が久々すぎて何話せばいいのかがわからなかった。

謎の沈黙が僕たちを支配する。

何分経ったかはわからない。体幹は1時間だった。

幼馴染だから別に何も話さなくても苦しくないはず。

なのに今日に限っては沈黙が苦しくなった。

小鳥遊のせいで無駄に意識してしまっていたのだ。

「梨々奈、お腹減った?」

共通の話題がご飯のことしか思いつかなかった僕は沈黙に耐え切れず問いかけた。

「いつも一言目ご飯の話だね。今日はお腹すいたかな。」

自分のお腹を見ながら答える加藤がとても可愛かった。

「じゃー近所のラーメン屋寄るか」

ここ1週間どこにも寄らなかったから少し喜んでる自分がいた。

久しぶりに隣を歩いているからか大人っぽくなった気がした。

身長165㎝弱の女子にしては高身長だが、ほおっておけない危なかしさを持っている。さらに元気で明るい正確なため、陰で加藤を狙っている男子も多いくらいだ。

「そーいやさ、中学2年の時まで梨々奈よく食べる子だったよね。」

「あーそー言われればそうかも」

少し梨々奈の顔が雲がかってていたのを見逃さなかった。

しかし、それは瞬きしてる間に満面の笑みに戻っていた。

気の所為だったのかと疑うほどに。

「懐かしいね。夜ご飯をよくご馳走になったよね。おばさん、元気??」

「あれ?最近あってなかったっけ?」

「うん。ほら、高校入ると忙しくなるでしょ。」

「梨々奈は真面目だからな。」

「奏斗はもっと真面目にならないと。一緒に進級出来ないでしょ。」

悲しそうな顔をしたように見えた。これも気のせいなのか。

久しぶりに一緒に帰ったからか新鮮味を感じる。

僕は一応サッカー部の部長をしてるし、加藤は生徒会長だから中々時間が合わないのだ。

時間が合えば帰るようにしてるけれどもスパンが長くなってしまう。

久々に2人で話すからこその違和感がこの時見えていたのかもしれない。

ただ、その違和感を特に気にかけなかったのだ。


読んでくださりありがとうございます。早苗が梨々奈の出す違和感に気付き始めましたね。

それにしても早苗、梨々奈を褒めすぎですよね。早苗の恋も応援してください。

まだまだ続きましうので次回の更新もお待ちいただけたら幸いです。

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