第45話 食後の話し合い
三人は、ルナードに合せちょっと早い昼にした。と言っても、誰も朝ごはんを食べていなかったので、朝昼兼用だ。
それも食べ終わり、一息ついたところで、ルナードから切り出した。
「本当に心配かけてごめんなさい。私を訪ねて来たのは、王臣のミルアビと名乗る男です。相手の出方を探る為、誘いに乗ってしまいました」
「まあそんな事だとは思っていたが……」
ルナードの話を聞き一瞬驚いた顔を見せたマカリーが、チラッとフィタードを見た。
「まさか……彼だったというのか?」
フィタードの方は、かなり驚いている。
「予想外だったのですか? 目星はついていると言っていましたよね? あ、それと、彼はディアルディさんが、第二王子だと言っていたのですが……」
チラッとディアルディを見て、ルナードは恐る恐る聞いた。すると、三人はそうだと揃って頷く。
うそ……。本当に王族!?
「そ、そうなんだ……」
ルナードは、これ以上言葉が出てこなかった。
死ぬと思った時、ディアルディと結婚したいと思ったルナードだが、相手が王族なら無理だと思った。
女の幸せなんてやっぱり望んじゃいけないんだ。
「見た目はどうだった?」
マカリーが聞く。
「白髪交じりの紺の髪でした」
「彼だ! どういう事だ……」
全然、見当違いを父さんはしていたって事? けど、彼の行動はどうもおかしい気がする……。
「ねえ、父さん。私が見れば、犯人を確認できるけど? 会える?」
「な! 危険すぎる!」
「生きていると知れば、襲いに来るのが普通だけど?」
「………」
フィタードの言葉に平然とルナードが返すと、返す言葉がないフィタードは黙り込んだ。
「そうだな。今から出れば会議が終わるまでに着くだろう。全員の前で暴露すればいい」
「お義父さん? 陛下もいらっしゃるのですよ」
「だからだ。他の者は、陛下を守って下さるし、加勢もしてくれるだろう」
「だったら俺も行く」
「え? ディアルディさんも!? 危険です」
「俺も知りたいんだよ。一番の当事者なんだけど?」
ルナードにしてみれば、ディアルディを守りたいのだ。それに、そのまま戻ってこないかもしれない。
そう思うと、来ないでと思うのだった。
「そうだな。頃合いだ。ディ、ちゃんと服を用意してある。それを着るといい」
「え? それって男性用?」
「当たり前だ。その格好で行く気だったのか?」
「まさか! ありがとうございます!」
「え、ちょっと……」
なぜか話がまとまり、ディアルディは、マカリーと一緒に部屋に向かって行った。
「ルナード。経緯などは、馬車の中で話そう」
「はい」
もう頷くしかなかった。四人で行くのは決定事項のようだった。




