クラ・アガツ(kura_agatu)
・青い目の女性軍人
・「こちらは私の補佐を勤める、クラ・アガツ(kula_agatsu)大尉です」
・異国の女性パイロットに、彼らは内心様々な色眼鏡や想いをめぐらしその飛行を見つめたが。
離陸の際のスムーズさや飛行の安定度は中々。瑛己から見てもその飛行は綺麗で洗練されたものに見えた。
・独特の白い陶器のような肌に赤みが差している。男のように短い金の髪が風に揺れるともなく揺れ、その眉間に深いしわが寄った。
だが改め『七ツ』の面々を振り返った彼女の顔からは、そうしたものは一切拭い去られていた。
・アガツの脳裏に、出立前に磐木が見せた強い笑みが浮かんだ。
その笑顔は狂気の沙汰ではない。戦いに狂っている者の目ではない、知性に富んだ、冷静なものであった。
――俺たちに任せろ。
ただ、その意だけがこもったような笑みだった。
・――空の神よ、我らが朋を守りたまえ
そしてこの空を守ろうとするすべての者達に、どうか、慈悲のお心を――。
・相手が異国の女性という事もある。身なりも髪も男のようだが、やはり整った顔立ちは女性の物。鈴のような声にもまた、妙に心が揺すられた。
・「空(ku_u)は神ではないのですか?」「いえ、人です」
・「大佐、反省されているのなら、これからは行動を謹んでいただきたいです」
ピシャリとそう言ったのは、アガツ大尉だった。彼女は白河が持ってきた花を花瓶に移し変えていた。
「危険を顧みず誰の制止も聞かず、一番に突っ走って行ってしまうんですから。ご自分の身分を自覚してください。残される者はたまったものじゃありません」
「……手厳しいな、アガツ」
「いえ。こういう時にしか申せませんので」




