※各種設定
本書に登場する架空の都市、組織、技術について説明します。
≫パーセプモーション・テクノロジー株式会社
マリトが札幌で働いている会社。古楠教授が起業した大学発の先進義手を特徴とするITとロボティクスに強みのある企業。古楠教授の死後、友田社長が二代目社長を務めている。
社名は、「Perception(知覚)」+「Motion(動作)」の合成語。
企業のミッションステートメントとして、「知覚できるものは動かせる」(You can control what you can percept.)がある。これは、トム・デマルコ の名言「はかれないものは制御できない」(You can't control what you can't measure)から。
≫Phyton
MD粒子を使った生体制御のための架空のプログラミング言語。
Pythonのアナグラムですが、「植物」を意味する単語でボタニック指向言語と位置づけています。
現実のプログラミング言語の概念であるオブジェクト指向が、性質が定義された「モノ」に由来するのに対して、時間ともに性質が変化する植物的特性を持つ。
≫東京湾先端技術大学
日本の私立大学。一流大学といわれる大学よりやや低い序列に位置づけられる。
マリトとコリーンの母校。古楠教授のAIイノベーション学科学科への着任により、AI研究の中でも人間の知覚・判断過程のモデル化の分野での大きな成果を挙げた。
≫腕のプロトタイプ
MD粒子波を使った思念の情報による機器制御技術を応用した義手の研究用の試作機。右腕がコリーンの研究室に、左腕がパーセプモーション社に厳重に保管されている。
≫MD粒子
すべての物質に内在し、自ら一定の状態とエネルギーを保持している素粒子。
隣接する粒子の種類とエネルギー状態を把握することができ、特定の条件を与えられると隣接する粒子にエネルギーを供給または取得できる。
この性質を利用して、物質のエネルギー状態に干渉できる。
また、隣接する物質に含まれるMD粒子の状態に影響を与えることで情報の記録と伝達が可能になる。
MD粒子自体が保つエネルギーは小さく、可能な物質への干渉は限定的で、元の性質を促進または抑制することまでしかできない。
物質を動かしたり発火させたりすることはできない。
≫AIジャマー
地球規模の範囲に影響を与えることのできる広域のMD粒子波を発生装置。
手違いから、高性能の情報処理機器の正常動作するのを妨害してしまう結果となった。
≫MD粒子波の再励起現象
特定の条件を満たすと、別の場所で発生したMD粒子波を受けて、そこから新たな情報を付加されたMD粒子波を生み出す現象。
発見者とされる友田氏と佐羽氏の名前を冠して『トモダ=サワ効果』と呼ばれることもある。
≫MDリフレクター
AIジャマーが発生したMD粒子波を再励起することによって、動力なしに新たな情報を付加されたMD粒子波を発生させることのできる素子。
この性質を利用して、思念による遠隔機器操作が可能になる。




