※登場人物
主要な登場人物の紹介です。
名前の多くは IT技術へのオマージュになっています。
★メイン
≫佐羽マリト(さわまりと)
本作の主人公。札幌の会社に勤める。
※名前はインターネット普及期以降、広く使われているオブジェクト指向プログラミング言語Java に由来。
≫古楠コリーン(ふるぐすこりーん)
本作のヒロイン。マリトの会社および大学の後輩。
≫友田真路
パーセプモーションの社長。マリトの大学時代の指導教官でもある。
※名前は「ピープルウェア」(1987年)などの著書を持つソフトウェア工学者であるトム・デマルコから。
★前職関係者
≫小堀汎昭
マリトの前職であるアンドロメダコンサルティング社の上司。
※名前は、コンピュータの黎明期から汎用機で使われてきたプログラミング言語COBOLに由来。マリトと小堀の関係は、企業の基幹システム開発において、初期の Java が COBOL の牙城を崩せなかった構図を象徴している。
★米軍関係者
≫ソラ・カーニクス中佐
米軍の傷病兵支援研究機関所の責任者。
※名前は、インターネット普及初期の高性能コンピュータであるSun Microsystems 社の Solaris(OS) と、その心臓部を表す kernel の組み合わせ。
≫アポロ・マウント一等軍曹
ソラ・カーニクス中佐の部下。黒人男性。巨漢。
※名前は、高性能パーソナルコンピュータの登場以前に科学技術やCAD用途に用いられたApollo ワークステーション に由来。姓は、Unixコマンドの mount から。山のような巨躯のイメージ。
≫リサ・トレース軍曹
ソラ・カーニクス中佐の部下。東洋系女性。
※名前は、アップル社のマッキントッシュの前身となる、世界初のGUI搭載パーソナルコンピュータLisa に由来。
姓は、内部状態を調べるためのコマンドとして用意されることの多いtrace から。静かな「守り手」のイメージ。
★襲撃者
≫城代巧
極秘オブジェクト奪取のための襲撃部隊の指揮官。
※名前は、サイバー攻撃の一種である ゼロデイ・アタック(Zero-Day Attack) から。




