91話 ケイトの手紙
むしずが走るって体にむしが這い回るような不快感だと思ってたけど、ぐぐってみたら虫酸って胃液のことだった!\(^o^)/
[虫酸が走る]
吐き気を覚えるほどに不快。激しく嫌う。
みんなで船釣りやパワー部と亀鍋パーティなどしてから1週間くらいたったある日
俺は久しぶりにケイト副隊長の元に向かった。
Area:---モンブロワ塔最上階屋上---
塔の畑エリアで畑仕事をしているケイト副隊長と兵士達を見つけた。
ヒロツグ「おーい!ケイト副隊長〜!」
俺は畑仕事中のケイト副隊長に手を振った。
兵士「副隊長!奴がこっちに来ます!」
ケイト「貴様!今更我々に一体何のようだ!」
いつもの引き攣った笑みを浮かべながら俺に文句を言ってきた。
ヒロツグ「武装解除した日ぶりだな。新しい仕事には慣れたかい?新人のケイトちゃん。」
俺は昔勤めていたアルバイト先で、仕事を教えてくれた先輩に勤務3日後くらいに言われたような台詞言った。
ケイト「私を馴れ馴れしく『ケイトちゃん』などと呼ぶな!虫酸が走る!こんなもの日々の鍛錬に比べれば大したことは無い!」
ヒロツグ「農作業は割と重労働で大変だと思ってたけど、大したこと無かったか。それはよかったなケイトちゃん。」
ケイト「この!私の言葉が聞こえなかったのか!よくも私たち誇り高いウィルクスの騎士達に毎日泥臭い農作業をさせてくれたな!私たちは農民じゃないんだぞ!」
ヒロツグ「安心しろちゃんと聞こえてたぞ。ただ新人ケイトちゃんの要求を聞き入れる気が無いだけだ。それにな肝心なときに役に立たない騎士なんて農民以下の役立たずの穀潰しだと俺は思うけどな。」
ケイト「っく!」
俺は引き攣った笑顔で畑仕事をしていた、泥まみれのケイト副隊長をからかった。
ヒロツグ「まぁ、そのうち楽しくなるんじゃないか?自分で作った野菜の美味しさを知ればやりがいとか出るとか良く聞く話だしさ。」
ケイト「私たちが育てた野菜はとても美味しいが...ってそう言う問題ではない!」
ヒロツグ「美味しいなら良かったじゃないか。今日はちょっとケイトちゃんに聞きたいことがあって来たんだ。」
ケイト「私はお前に話すことなど何もない!ケイトちゃんって呼ぶな!」
ヒロツグ「つれないな、お前達の帝国だっけ?村とか砦の数をペンと羊皮紙を渡すから詳しく書いてくれ。」
ケイト「敵に帝国の情報を教えるわけないだろ!」
そういってケイト副隊長は俺が差し出したペンと羊皮紙を受け取り、砦の名前と地図を書き始めた。
ケイト「ちぃ!なぜだ私の手!止まれ止まってくれぇー!」
しばらくしてケイト副隊長が羊皮紙を書き終わった。それを俺は受け取った。
ヒロツグ「ご親切に地図まで書いてくれてありがとな。これで宣戦布告状を次々と送れるよ。」
ケイト「くそぉー!」
ヒロツグ「俺の用はそれだけだ、畑仕事頑張れよ。」
俺は踵を返してシェルウッド塔に帰ろうと思ったら閃いた。
ヒロツグ「あ!そうだ!いいこと思いついた!」
俺は右手で左手を叩きポンと音を立てて笑顔でケイト副隊長に振り返る。
ケイト「......」
ケイト副隊長は黙ってこっちを睨みつけている。
俺が独り言を言っただけだから引き攣った笑いはしていない。
ヒロツグ「これからケイトちゃんに毎日手紙を書いてもらうか。」
ケイト「て、手紙だとぉ!?」
ヒロツグ「この前無様に負けた状況と原因をより詳しく惨めったらしく書いて、それと一緒に宣戦布告状を送りつければ、きっと戦わずして無条件降伏とかしてくれる腰抜け共が増えるかもしれないし!」
ケイト「どこまで私を愚弄すれば気が済むんだ!」
ヒロツグ「どこまでって?お前達のウィルクス帝国だっけ?それが無くなるまでじゃない?」
ケイト「ウィルクス帝国がそう簡単に滅ぶわけない!」
ヒロツグ「そういえばあの時の約束を忘れていたな。お前達は何人で攻め込んで来たんだ?」
ケイト「...約10000人弱だ!約束ってまさか!?」
ヒロツグ「捕らえた捕虜の数は約4000人だから10000-4000で6000人以上も無駄死にしたようだな。それも忘れずに書いとけよ。」
そういって俺は羊皮紙をケイト副隊長に渡した
ケイト「ちくしょぉーーー!」
引き攣った笑顔でケイト副隊長が絶叫を上げ、怖い顔しながら渡した羊皮紙に素早くあの時の戦いを書き出していった。
ヒロツグ「手紙を書くときはそんな怖い顔と急いで書くんじゃなくて、笑顔でゆっくり丁寧に真心込めて書け!」
ケイト「くぅ!おのれぇー!」
俺はケイト副隊長にまた引き攣った笑顔を強制させ、ゆっくり丁寧に真心込めた?手紙を書かせた。
〜つづく?〜
〜宣戦布告の書状に追加された手紙〜
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我らウィルクスの騎士団は○○月○○日に敵地に向けて出陣した。o(*`ω´*)o
魔族に占領された村を取り戻すべく、1万人もの役立たずな部下達を引き連れて魔族に負けられない戦いを挑んだのだ!(`^´)
しかし敵の戦力が我らの見積もりより遥かに強大で、我々の貧弱な攻撃は全く及ばず魔族に完全敗北してしまったのだ。\( >o<)ノ
挙げ句の果てには役立たずの兵士達が敵に約6000人も殺された。(ノд-。)
生き残った4000人は捕虜にされてしまったのだ。ヽ(≧皿≦)ノ
我ら生き残った捕虜は魔族の不思議な魔法で全員奴隷にされた。|||(|o_ _)|o ||
現在敵地のど真ん中で毎日畑仕事を強要され、我らはまるで家畜のように管理されている。( p_q)
私達は、魔族に奴隷にされこんな農作業をする毎日を……強いられているんだ!!
これを読んだあなた。どうか私たちの仇を討って下さい。m(_ _)m
それだけが私達の望みです。 ウィルクス帝国騎士団 ケイト副隊長
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どの羊皮紙にも所々涙の後が残っていた。
〜つづく〜
ケイトがゆっくり丁寧に書いた手紙をヒロツグが隣で口うるさく添削しています。




