83話 逆攻略
ケイト「もっと私達に力があれば...!こんなドラゴンなんかに....!」
ヒロツグ「良かったじゃないですか、ドラゴンのせいに出来て。」
ケイト「んんんんんんんっ!」
ヒロツグ「へへへ、おい広場に全員集めろ。みんな奴隷にしてやる。」
ケイト「(いけない…!全員集まったことを悟られたら…!)」
ケイト「(耐えるんだ...今は耐えるしか無い...!)」
ヒロツグ「ブランドスレイブ!」
ケイト「こんな魔法なんかに....悔しい...!でも屈しちゃう!」(ビクッビクッ)
ヒロツグ「おっと、尻に焼き入れてしまったか。奴隷の焼印がいつまでもとれないだろう?」
Area:---モンブロワ塔周辺---
俺は周辺の奴隷達をダークゲートで送り終わった。
ダークゲート再使用待時間の暇な時間を使い、人骨になった兵士達と思わしき骨の回収作業をエミと熊さん達としていた。
エミ「骨が周り一杯に広がってるね。」
ヒロツグ「粉砕骨折した骨はソルレッドで...普通の骨はコウモリ共の食いちらかした後か?全くわかり易いな。」
ある程度回収し、時間が来たのでダークゲートを使いソルフレイムドラゴン達を50Fに連れて行った。
Area:---モンブロワ塔50F---
5森にあった赤い魔方陣を草原のど真ん中に移動させた。
ヒロツグ「お前達はここでこの赤い魔方陣に守れ。攻撃してくるやつには遠慮しなくていいからな。」
「「「ギャオオォン!」」」
ソルフレイムドラゴン達が了承の雄叫びを上げた。
俺は再びダークムーブで下に降り、塔周辺に転がってる骨をエミと一緒に掃除していった。
ヒロツグ「よし!掃除もある程度終わったし殲滅しに行くか!」
俺はエミと鎧装備の熊と虎とソルレッドドラゴン引き連れてモンブロワ42階までダークゲートで移動した。
Area:---モンブロワ42F---
兵士達に倒されて打ち捨てられた魔物達が転がっていた。
俺とエミが魔物の死体を触ると煙のように死体が消えていった。
ソルレッドドラゴン達は転がってる死体を普通に食ってた。
獣人と魔族が触ると消えるんだろうか?
ヒロツグ「そういえば塔内の魔物を倒しても素材が入らないとかダンジョン構築の説明に書いてあったけか?それのせいか?」
拠点MPから生み出した魔物を倒して、素材を店で売ってお金が永遠に増える永久機関はさせてくれないらしい。
エミ「死体が一杯あるね...」
エミが死んだ魔物の死体を見ながら悲しそうな顔しながら呟いた。
しかし拠点のMPで生み出したんだからまた後で復活するだろう。
ヒロツグ「兵士の死体もいくつか転がってるし、奴等の抵抗の証として後で回収しとこう。」
エミ「うん、そうだね。」
俺とエミは周囲の兵士の死体の回収し、ソルレッドドラゴン達は周辺の打ち捨てられた魔物の死体を食いながら俺達は赤い転送魔方陣までゆっくり歩き始めた。
ちなみに俺はその階のどこに赤い魔方陣があるのか手に取るようにわかる。
しかも遠くに設置した赤い魔方陣を足下に移動させることも簡単に出来るしな。
拠点作成者特権という奴かな?
そんなこんなで死体を(回収&拾い食い)しながら上に駆け登って行った。
ヒロツグ達が下から追いつめている間、奥に進むケイト達は大きな壁にぶち当っていた。
Area:---モンブロワ50F---
1500名ほど居た兵士達が800名に減っていた。
「「「「ギャオオォン!!」」」
広い草原の中央に巨大な赤黒いドラゴン達が居座ってケイト達を威嚇していた。
ケイト「な、なんだ!あの赤いドラゴンは!?」
兵士「あれは火山に住むと言われるドラゴンです!!」
ケイト「なんでそんなドラゴンがこんな場所に居るんだ!?」
兵士「わ、わかりません!」
さっきヒロツグが足止め要因として連れて来たのだがもちろん知るはずもない。
ケイト「あれは...?ドラゴン達の後ろに赤い魔方陣が見えるな..」
兵士「み、見えますね...」
まるで赤い魔方陣を守っている守護神のようなドラゴン達を見て、ケイト副隊長はどうするべきか悩んでいた。
幸いドラゴン達はこっちを睨んで威嚇しているだけでその場から一歩も動かない。
ケイト「よし!おそらくあのドラゴン達は魔方陣を守っていて動けない!魔法部隊と弓兵部隊で遠距離からドラゴンを倒すぞ!」
兵士「了解しました!」
ケイト「総員放て!ドラゴンを蜂の巣にしろ!」
いくつもの魔法による水の玉や土の玉、火の玉、矢の雨がドラゴンに飛んで行った。
ドラゴンに攻撃が当たった?のだろうか?
攻撃が当たるとドラゴンの体が燃えるように体が発光し、体に当たった木の矢は当たると同時に燃え上がった。
水の玉は巨体に当たるとジュワーっと音を立てて次々と水蒸気に変わって行く。
土の玉はドラゴンが少し蹌踉めくだけで倒すに至らなかった。
火の玉はむしろ元気になってるように見える、逆効果なのは明白だった。
ケイト「ファイアーボールは逆効果だ!水と土で攻撃しろ!」
赤いドラゴン達は今も尚遠隔攻撃が絶え間なく飛んで来る方向に頭を向けて、大口を開けて発光しはじめた。
「「「ギャオオォン!」」」ブッバーン!
ドラゴンの口から出た赤黒いビームで、遠隔攻撃を押し返し魔法使い部隊と弓兵部隊にビームが直撃した。
兵士「ケイト隊長!魔法使い部隊と弓兵部隊が奴の赤いビームにやられました!当たった兵士達が装備ごと溶けています!」
ケイト「なんなんだ赤いビームは!?ドラゴンの注意を引きつつ、隙を見て赤い魔方陣に各自飛び込み先に押し通るぞ!!」
ヒロツグ「随分と焦ってるじゃないか?ケイト副隊長?」
遠くから忌々しい声が聞こえた。
ケイト「何!?貴様どこから現れた!?」
声が聞こえた方面から次々と鎧を装備した熊と虎、そして魔方陣を守っているドラゴンが一回り小さくなったドラゴンの群れが現れた。
ヒロツグ「42階からわざわざ駆け足で逆攻略しに追いかけてきてやったぞ。」
ケイト「ぎゃ、逆攻略だとぉ!?」
ヒロツグ「お前達はこの塔を攻略していたつもりだろうが、俺はお前達が塔にある程度入った当たりで周辺に群がってる兵士達を後ろにいるドラゴン達で襲撃し全滅させた。」
兵士「そんな!全滅だなんて!?」
ケイト「3000人もの兵士達が全滅したと言うのか!?」
ヒロツグ「広場の奴等は3000人も居たのか?3000人引く生け捕った捕虜の差分は戦死した数ってところか。後で計算してお前達に教えてやるよ。」
ケイト「く!くそ!我々はまんまと泳がされていたというのか!?」
ヒロツグ「お前達がどこまで進めるか興味もあったし、最初からドラゴンで攻めたらお前達絶対尻尾を巻いて逃げるだろ?」
ケイト「見くびるな!我々がそう簡単に逃げるものか!」
ヒロツグ「逃げ出したら回収が面倒だからな。半分くらい入れて回収作業を楽にさせてもらった。流石に40階からは登るのに骨が折れたろう?」
ケイト「まだ私たちは負けてない!負けて無いんだ!!」
ヒロツグ「塔周囲のやつらにも言ったが、大人しく降伏するなら殺しはしない。降伏するかケイト副隊長?」
ケイト「騎士が戦わずして投降などありえない!ここでお前達を迎え撃つ!」
ケイト隊長は剣を抜き出し俺に向けて来た。
ヒロツグ「いい覚悟だ!」
俺はソルレッドドラゴンに指示を出す!
ケイト「皆の者!迎え撃て!」
兵士達「「「うおぉー!」」」
ヒロツグ「向かって来るゴミ共を全て撥ね飛ばせ!」
「「「ギャオオォン!」」」
向かって来る兵士達が、ソルレッドの硬い装甲に次々と撥ね飛ばされて行った。
〜30分後〜
立っているのは後ろで指揮していたケイト副隊長と、周りにいる僅かな兵士達だけだった。
ヒロツグ「もうお前達に勝ち目は無い、降参しろ。」
ケイト「例え戦える兵士が私一人になっても戦い続ける!それがウィルクス帝国の誇り高い騎士の在り方だ!!」
ケイト副隊長が剣を抜き走り出した。
ヒロツグ「誇り高くてかっこいい台詞だな!!俺がお前の相手をしてやる!」
俺も剣を抜きケイト副隊長と向かい合った。
先に動いたのはケイト副隊長だった。
ケイト「喰らえ!疾風剣!」
ケイトが剣を素早く振るって真空刃を俺に飛ばした。
ヒロツグ「俺も似たようなことが出来るぞ!ウィンドスラッシュ!」
真空刃で相殺した。
ケイト「まだだ!その首もらったぁ!」
ケイト副隊長が高く飛び上がりヒロツグの首元を剣で切り裂き首を落と...されずに代わりに金属音が鳴り響いた。
ケイト副隊長は剣が弾かれても急所に何度も剣で俺の急所を攻撃している。
ヒロツグ「無駄だ、お前じゃ俺を斬れない。」キンキン
ケイト「な、なぜだ!なぜ斬れない!?」
ヒロツグ「さぁな?そろそろ耳障りだ!サンダーブレード!」バチバチ
俺は諦めの悪いケイト副隊長を右足で突き飛ばし、必殺のサンダーブレードをお見舞いしてやった。
ケイト「っく!」ガキン
ケイト副隊長はすぐ体勢を立て直し剣で俺の雷剣を受け止めた。
その瞬間ケイト副隊長に電流が走る。
ケイト「う”あ”あ”あぁー!」
ケイト副隊長はバタリと地面に倒れて痙攣している。
ヒロツグ「勝負あったな。降参するか?」
俺は倒れた副隊長にしゃがみ込んで顔を見ながら尋ねた。
ケイト「あぐうぅ...」ピクピク
痙攣しながら敵意ある眼差しを俺に向けて来た、とても降参してるように見えない。
ヒロツグ「サンダーブレード!」バチバチ
ケイト「あ”あぁー!」
ヒロツグ「降参する?」
またしゃがみ込んで顔を見ながら尋ねた。
未だにケイトは反抗的な眼差しを向けている。
ヒロツグ「サンダーブレード!」バチバチ
ケイト「あ”ぁー!」
刃の無い面の部分で何度も同じ問いかけをしながら、サンダーブレードを振りかざしていった。
気がついたらケイト副隊長は俺を睨みつけて痙攣しながら失禁していた。
いつまでも反抗的な眼差しを向けてくるから、ついついやりすぎてしまったな...
失禁はある意味ケイト副隊長の体からのSOSだったのかもしれない。
ヒロツグ「まさか漏らすとは思わなかった。ごめんやりすぎたよ。」
俺は痺れて動けないケイトの肩に片手を乗せ謝罪の言葉を投げかけた。
ケイト「う”ぅー!」
眼から悔し涙を流し、俺を睨みつけながら唸り声を上げている。
特に個人的な恨みもないのに一方的にいたぶり過ぎたな...
遊んでないでとっとと処理してしまおう。
エミ「もう戦意のある敵は居ないね。」
ヒロツグ「撥ね飛ばした兵士達を一カ所に集めるぞ。」
熊と虎さん達に負傷した兵士達を1カ所に集めてもらい、纏めてブランドスレイブを唱えた。
ヒロツグ「アワレな愚者に隷属の烙印を焼き入れよ...ブランドスレイブ!」
肉が焦げるような音がして次々と兵士達が奴隷に仕上げられていった。
ヒロツグ「これで全員か、いつも通り死体は食っちまっていいぞ!」
「「「ギャオオォン!」」」
パンパカパーン!
〜モンブロワ防衛戦終了〜
侵入者を撃退しました!
5000APを獲得した。
撃退ボーナス5000AP
タイムボーナス2500AP
アビリティが解放されました。
【魔王の大盾】10000AP
【死霊強化】3000AP
【チャージ】10000AP
【マジックミラー】30000AP
ヒロツグ「これで終わったようだな。奴隷達をサザーランド塔に運ぶとしよう。」
エミ「はーい!」
〜つづく〜
第二部隊が全滅しました。
ちなみにヒロツグさんにSM趣味はありません。




