87話 さあ みんなで
さて
いよいよ
次の曲がラストだ
文化祭 体育館 ステージ
シアン「良い感じに二曲目で
魅了したことだし」
ヴェル「次は
どうしたい?」
ツナグ「なんて言うか
みんなに
参加してほしいよね
リエル「そのための
ラストに
この曲を選んだんだね?」
ツナグ「時間創ってくれたこと
来てくれたこと
聴いてくれたこと
すべてに感謝して
ツナグ「みんなで
盛り上がれたらなって思う」
ヴェル「お前にできるのか?」
ティア「一曲目みたいな
大惨事はやめてくださいよ?」
ツナグ「・・・う」
カナデ「大丈夫だよ?
何があっても支えるから
独りだけに
傷を負わせないから
カナデ「それが
”バンド”でしょ?」
ティア「良い事を言いますね?」
ツナグ「ありがとうカナデ
じゃあ
はじめよう
ツナグ「・・・
楽器を構える
”欠けている”の
バンドメンバー
ツナグ「次の曲でラストです
みんな?
聴いてくれてありがとう」
”・・・・・・・・・・・”
ツナグ「聴いてくれる
みんなが居てくれるから
僕たちは奏でることができる
それがモチベーションになって
音楽をバンドをやれる
みんなが居ないと
できないことなんだ
感謝している
”・・・え?”
ツナグ「ラスト曲
みんなにも参加してほしい
きっと
どうすればいいか
わかるから
そのときは
みんなも
想いのままに
歌ってほしい
ツナグ「そうして
ワンオールになれば
ツナグ「きっと
繋がってるって
感じられるから
ユミ「・・・ツナグ」
ツナグ「じゃあ
ラスト曲
「振り返ると いつも
君が微笑んでくれるから」
ツナグ「・・・
ヴァイオリンの奏で
キーボードの優しい彩り
それらが合わさり
曲のはじまりを告げる
「さあ 君たちも?」と
他の楽器たちを誘うので
みんなも
この にぎわいに
参加したくなったんだ
ツナグ「じゃあ
僕も参加しようかな
退屈な毎日から
逃げ出したくて
僕は歩き出した
刺激が欲しかっただけ
そんな子供じみた
発想で生きて居た
でも
そんな生き方じゃ
すぐに限界が来て
迷って回り道して
ただ時間を無駄にして
「何をしていたの?
こんなところで?」
差し伸べてくれた
君の手を握りしめたよ
振り返ると いつも
君が微笑んでくれるから
どんな 今も
これからも生きていける
君と出逢えた事
それが僕の幸せ
楽器たちは
主張をやめた
この曲は
ヴォーカルが
主役なのだからと
ツナグ「じゃあ
遠慮はしない
行くよ?
すぐに
さらに歌は続く
それがいい
君となら
永遠の牢獄だって
囚われる事になっても
構わない
同じ悲しみを知る
君となら
僕の痛みを理解して
寄り添ってくれたのは君だけ
そんな事してくれたのは
君しか居なかった
いつも いつも
その優しい微笑みを
僕にくれた
傷ついた時は
抱きしめてくれて
痛みを分け合ってくれた
どうして
そこまでしてくれるの?
その問いを君にしたら
「バカだね?」って
笑って慰めてくれた
君が居てくれたから
僕は死なないで済んだよ?
振り返ると いつも
君が微笑んでくれるから
どんな今も
これからも生きていける
君と出逢えた事
それが僕の幸せ
ダメだ
本当は主役は
ヴォーカルなのに
僕たちも一緒に
騒いでいいかい?
ツナグ「来なよ?
一緒に騒ごうぜ?」
ありがとう
リズムカルに
楽し気に
楽器たちも
はしゃぎながら
音を奏でる
ツナグ「僕も唄おう
君と歩くようになって
やっと生きて居ると感じた
今までの悲しみが
ウソみたい
消えていた
どこまでも
いつまでも
君と居たい
最大の理解者
僕よりも僕を知る人
振り返ると いつも
君が微笑んでくれるから
どんな今も
これからも生きていける
君と出逢えた事
それが僕の幸せ
ツナグ「・・・
ツナグがマイクを
観客席に向けた
”・・・おい!
・・・これって!!”
”・・・俺たちも
・・・唄えと言ってるのか!?”
”・・・この曲調
・・・この流れ
あの歌詞が繰り返される!!”
ツナグ「さあ?
みんなで!!
みんなで「振り返ると いつも
君が微笑んでくれるから
どんな今も
これからも生きていける
君と出逢えた事
それが僕の幸せ
振り返ると いつも
君が微笑んでくれるから
どんな今も
これからも生きていける
君と出逢えた事
それが僕の幸せ
振り返ると いつも
君が微笑んでくれるから
どんな今も
これからも生きていける
君と出逢えた事
それが僕の幸せ
ツナグ「さあ!
ありったけの
感情を乗せて
叫べえええええええええ!?
”おおおおおおおお!!”
振り返ると いつも
君が微笑んでくれるから
どんな今も
これからも生きていける
君と出逢えた事
それが僕の幸せ
振り返ると いつも
君が微笑んでくれるから
どんな今も
これからも生きていける
君と出逢えた事
それが僕の幸せ
振り返ると いつも
君が微笑んでくれるから
どんな今も
これからも生きていける
君と出逢えた事
それが僕の幸せ!!
ステージ
ツナグ「・・・」
カナデ「・・・」
ヴェル「・・・」
リエル「・・・」
シアン「・・・」
ティア「・・・」
観客席
”・・・・・・・・
・・・・・・・・”
ユミ「・・・会場中が
・・・歌で
・・・一つになった
ユミ「・・・たしかに
・・・繋がっている
ネア「どう
ザファイド?
これでも
歌声を無視するの?
ザファイド「・・・」
ステージ
ツナグ「みんな?
盛り上がれたかな?」
観客席
”・・・・・・・・
・・・・・・・・・・”
アンコール!
アンコール!!
アンコール!!!
アンコール!!!!!
ステージ
ツナグ「・・・え?」
ティア「最高に
ハートを
ヒートアップ
させてしまいましたか」
シアン「歌による
一体感を提供すればな」
ヴェル「最高な
サービスじゃねえかよ?
ツナグ?」
リエル「これは
オーディエンスも
うれしいよね?」
ツナグ「・・・でも
・・・どうしよう
・・・四曲目
・・・考えてなかった
カナデ「まあ
ここで応えなきゃ
バンドマンじゃないよ~♪?
ツナグ「・・・あぁ
・・・もう
じゃあ
聴いて行ってくれる?
これが本当の
ラスト曲になるからね?
“オオオオオオオオオオオオオオオ!
オオオオオオオオオオオオオオオオオ!!”
ネア「・・・これは
・・・ライヴハウス以上の
・・・盛り上がりね




