3話 だから君の名前は?
君たちは
いつも ここで
セッションしてるの?
朝 神社
・・・えっと
ネア「あぁ
紹介がまだだったね
私は
ネア・シーンス
高校3年生の女子高生です」
僕は
ツナグ・マザル
「私は
カナデ・トケルと言います」
ネア「うんうん
ツナグにカナデか」
ネア「・・・
・・・音楽をやる上で
そんな都合の良い
人の名前があるの?
よく言われまーす
本名でーす
「カナデって名前だから
奏でるんだね?と
よく言われます」
ネア「じゃあ ツナグ君は
音を繋ぐから
ツナグって名前なの?」
・・・えっと
「それわですね」
やめてくれよ!
絶対に名前の由来
言うなよ!?
「この国には言うなよ?と
言われると言いたくなる
文化がありましてね?」
マジでやめてくれ!?
「マジでしてくれで
いいかなツナグ?」
ネア「フフ
君たちって面白いね」
ネア「でもさ
男の子と女の子が
二人でセッションしてたら
学校で勘違い
されるんじゃないの?」
「それは
いつものことなんですよ?」
されて
ねえだろうがあ!?
ネア「やっぱ
面白いね君たちは」
ネア「ツナグとカナデか
まるで
運命が
出逢わせてくれたような
そんな二人の名前だね
ネア「邪魔じゃなかったら
お姉さん
君たちのセッションを
また聴きたいな」
「ぜひ」
えええええ!!
ネア「少年は不満なのかい?」
不満と言うか
僕は人に聴かせられるような
歌声じゃないし・・・
ネア「・・・
優しい声してたよ?
まるで
カナデの奏でに
溶け合わせて寄り添うような
そんな心配りを感じる声だった
・・・そんな
だから
少年はツナグって
名前なのかもね
・・・過大評価です
ネア「まあ
聴きたいのは事実だし
また聴かせてよ?
ここに来れば
逢えるんでしょ?」
「毎朝
ここでセッションしてますので
良かったら どうぞ」
ネア「ありがとうね
そうする
じゃあ お姉さん
そろそろ学校だから行くね
またね
少年とカナデ」
そう言って
去って行くネア
・・・え?
これからネアさんに
セッションを聴かせなきゃ
いけないの?
「残念?」
なんで?
「だって
二人だけの
あま~い時間が
無くなっちゃったじゃな~い?
・・・そうやって
からかうのマジでムカつく
「じゃあ
私たちも
そろそろ学校に行こうか
時間やばいかも」
・・・え
やばい学校に遅刻する!
話しかけられると
思ってなかったから!
走るか!?
「あぁ
そうなるのね
走ると
髪も乱れるし
汗もかくし
制服も乱れるし
日焼け止めも
化粧水も落ちるし
ヴァイオリンも持ってるから
「走るくらいなら
遅刻することを選ぶ!!」
開き直るな!
走るぞ!?
「ええええええ!」
・・・結局
・・・僕らは遅刻した




