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欠けている  作者: ausunoto
PR
100/141

100話 ”欠けている”メンバーのそれぞれの日常4





          浜辺で


          ギターの練習を


          しているヴェル





浜辺


ヴェル「・・・」


ヴェル「・・・・・」



ヴェル「・・・・・・・・








          ・・・どうしても


          ・・・あいつの音に


          ・・・届かねえ












ヴェル「・・・」


ヴェル「・・・・・・











         ・・・同じ


         ・・・ギタリストなのに













ヴェル「・・・」


ヴェル「・・・・・












          ・・・なんでだ













休日だから

浜辺を散歩していたら









ティア「思わぬ人物に逢いましたね」



ヴェル「ティアか?」



ティア「休みの日も

    ギターの練習ですか?

    散々 欠けているで

    ギターを鳴らしてるのに」



ヴェル「・・・」



ティア「・・・








        壁にでも


        ぶつかったのか



        どうしても


        勝てない相手が居るのか












ヴェル「なに!?」



ティア「その反応だと

    どちらかですね?」



ヴェル「・・・エスパーか?」



ティア「力を求めている時は

    そういうものなのですよ?

    それに









          あのときの


          シアンを見てるようで












ヴェル「あのとき?」



ティア「・・・










          自分の


          ”本物の音”で


          メンバーの音を


          霞ませないように











ヴェル「・・・」



ティア「”間違った方向性”ですが

    それはある意味

    力を求めていた」




ヴェル「・・・」





ティア「なぜ

    力が欲しいのですか?」




ヴェル「・・・」


ヴェル「・・・・・」


ヴェル「・・・・・・・どう考えても












          ・・・俺だけが


          ・・・お荷物だろ














ティア「と言うと?」



ヴェル「・・・カナデとシアンは本物だし

    ツナグも歌詞と歌声で存在感表した

    ティアだって上の方だ

    ・・・それに










           リエの


           キーボードの彩りは


           メンバーの音のクオリティが


           高ければ高いほど引き出される














ティア「・・・」


ヴェル「・・・だったら










          ・・・俺が


          ・・・リエの彩りを


          ・・・霞ませてるんだよ














ティア「・・・」



ヴェル「・・・それに」










回想



ザファイド「シアン?

      どうして












           ”本物”と”偽物”が


           交わることができるんだ?










              回想 終了












ティア「・・・」



ヴェル「・・・どう考えても














            ・・・”偽物は俺”だろ 















ティア「劣等感ですか?

    あなたらしくもない」



ヴェル「・・・」





ティア「だったら











            ザファイドに


            師事してみては


            いかがですか?














ヴェル「はぁ!?

    あんな人の音を

    平気で”偽物”と呼ぶ奴に

    師事するのかよ!?」



ティア「私だったら











           ドラムの腕を上げるためなら


           プライドは捨てられますが?













ヴェル「・・・」



ティア「そうしないと

    シアンに追いつけなかったので」




ヴェル「・・・」




ティア「いえ









       あなたは


       誰にも


       師事しない方がいいです








                 どっちだよ!?
















ティア「あなたの

    ”ギターの叫び”


    誰かに師事すれば











            その独自性が死にます














ヴェル「・・・」



ティア「ギターで”俺が!”と

    叫びたいのでしょう?

    だったら











            自分だけで


            強くなるしかありません













ヴェル「・・・」



ティア「特別を生きる物は













             過酷なのですよ?
















ヴェル「・・・」



ティア「それに










          リエルが


          あなたに求めてる物は


          音ではありません













ヴェル「・・・え?」



ティア「わかりませんか?」



ヴェル「・・・」



ティア「わかってると言う顔ですね?」





ヴェル「・・・」




ティア「どうして

    応えてあげないのですか?」





ヴェル「・・・











           ・・・一度・・逃げたからだよ














ティア「・・・」



ヴェル「・・・リエの

    ・・・精神障害を

    ・・・見ていられなくて

    ・・・看病に疲れて










            ・・・一度


            ・・・逃げたからだよ















ティア「・・・」




ヴェル「・・・だから

    ・・・俺は













           ヴェルの頭を


           両手で挟み言う















ヴェル「・・・ティア?」



ティア「・・・」



ティア「・・・・・間違えないでください













         ”一度しか逃げなかった”
















ヴェル「・・・ティア?」



ティア「私は一度

    精神障害者の助けになりたくて

    ボランティアに参加したことが

    あるのですが











             その現場に行った私は


             一瞬で逃げ出した















ヴェル「・・・」



ティア「あなたは












          ”一度しか逃げなかった”













ヴェル「・・・」



ティア「誇っていい

    立派なのです」





ヴェル「・・・










          ・・・カナデは


          ・・・一度も逃げなかったが?











ティア「逃げてないと思いますか?」



ヴェル「・・・え?」



ティア「誰が











          カナデの


          学校の居場所を


          取り戻したのですか?

















ヴェル「・・・あ」




ティア「あなたは

    ”立ち向かってる方です”

    ”戦っている方です”











           ”私と違ってね?”













ヴェル「・・・」



ティア「だから

    誇っていい

    自分を肯定していい

    力が あなたにはある

    それを間違えずに使えば











            ザファイドを越えられる

















ヴェル「・・・」



ティア「あとは











             自分を信じて


             前に進むだけですよ?













ヴェル「・・・」



ヴェル「・・・はっ

    人生の先輩みたいなことを

    言ってくれるじゃねえか?」



ティア「・・・











          ・・・人生の


          ・・・先輩ですが?













ヴェル「・・・あ」



ティア「・・・あなたより

    ・・・3つ上です」







ヴェル「・・・・











        誰だって


        間違えることは


        あるだろ?






                ”普通


                間違えないことを


                間違えてるのですよ?”














ヴェル「じゃあ

    しかたねえ












            腕を磨くか



















ヴェル「もう












            リエの彩りを


            霞ませたくないしな

















あ~

ヴェルたちだ~















カナデ「なにしてるの~」


ユミ「ヴェルにシアンじゃん?」







          あれ?


          偶然だね?












リエル「ヴェル?

    こんなとこに居るの?」



シアン「ティア

    ヴェルと一緒だったのかよ?」



ティア「たまたまですよ?」







         あ~


         欠けているのメンバーじゃ~ん












ネア「休日も集まってるの?」



ツナグ「カナデ

    街に遊びに行ってたのか?」




カナデ「・・・・・










         ・・・ツ~ナ~グ~^^?













ツナグ「・・・え?」



カナデ「・・・さっき










          ネアと即興で


          歌詞を創って


          愛の歌を唄いながら


          「カナデが音で繋がるなら

           私は作詞と歌声で繋がるだけ


           それができるなら

           ・・・叶わなくていいや」と


           言われながら

           ネアに女の弱さの武器見せられて


           心が揺らいでなかった~^^






      

       ・・・エスパーなのか?

       ・・・カナデ?













ティア「なぜか

    休日まで

    このメンバーで

    そろいますか」



ユミ「なにかの

   めぐりあわせかな?」



リエル「せっかくだから

    みんなで遊ぼうよ?」



ヴェル「俺は

    ギターの練習を」



シアン「そんなの

    いつもやってるだろ?」



ネア「じゃあ決まりね」


ツナグ「そうだね」


カナデ「やった~











            遊びに行こ~う!!
















カラオケ




シアン「・・・」


ティア「・・・」


ヴェル「・・・」


リエル「・・・」


ユミ「・・・」


カナデ「・・・」




シアン「・・・なんで」








ネア「♪♪♪~」



ツナグ「♪♪♪~」










シアン「・・・誰が











          プロのヴォーカル二人居るのに

  

          カラオケ選んだの誰だあああああ!?











シアン「ネアとツナグの!!












            無双状態じゃねええかああああ!!













ネア「お!

   曲が流れてきたね~」



ツナグ「そうだね」





ネア「少年?












           この曲に


           即興で歌詞をつけて


           歌ってよ?












ツナグ「・・・え?」



ネア「先に私が歌うから

   続いて?」


ネア「少年なら










       

            できるでしょ?














チラっと

カナデを一瞥して







カナデ「・・・」


カナデ「・・・まさか」









ネア「あなたなら繋げる












             だって


             少年の名前は


             ツナグだから












カナデ「・・・











          私が神社で


          ツナグに


          言ったセリフううううう!!










カナデ「(・・・まさか

     ・・・ネア)」





ネア「フフフ~♪」







カナデ「・・・










              煽り!?
















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