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本編に戻りました。

雪が溶け春の日差しが暖かくなった頃カルミアが提案をしてきた。


「アマリリス、家族旅行に行かないかい?」

「家族旅行?そういえば私達行った事無かったわね。行きましょう!!ちなみにどこに行くの?」

「世界樹に会いに行こうと思ってるんだけど、どうかな?」

「世界樹?会えるの?楽しみ!カルミアありがとう!!」


嬉しくてカルミアに抱きついていた。

カルミアはアマリリスの髪を優しくなで、甘い夜を過ごした。


2日後家族旅行に出発した。

「父様、世界樹様ってどんな方なの?」


シオンが馬車の窓から外を見ながらカルミアに質問すると


「そりゃ素敵な方に決まってるわよ。楽しみよねぇ」


カルミアの代わりにアイリスが答えていた。

子供達は初旅行に大喜びしている。やっぱりうちの子達は可愛いわぁ。

世界樹がある場所は馬車で1日かかる火山に入り口があった。火山の守役は古代竜のレッドドラゴン。妖精王とは幼馴染でアマリリス、アイリス、シオンを歓迎してくれた。

レッドドラゴンはスカイと名乗った。人の姿になることも出来、妻は人間だったがドラゴンと番になった事で長命になっていた。


「貴方が規格外って言われているアマリリスね。私はレティシアよ。ねぇねぇもしかして転生人だったりしない?」


スカイの妻のレティシアがアマリリスに囁いた。


「……!?貴方も?」


「やっぱりね」

レティシアは笑って頷いた。


子供達は初めて見るドラゴンに興奮して、スカイに質問したり、触らせてもらったりしていた。その夜子供達を寝かせ、ダーリン達がお酒を飲んでるのを横目に私達は転生前の話をしていた。

レティシアは23歳の時やはり神様の間違いで事故死して、この世界に転生したらしい。神様へのお願いは、自分だけを愛してくれる人と巡り会いたい、だったそうだ。

転生して5歳の時スカイと出会い、出会った瞬間お互いが求めていた相手だと分かりずっと一緒に生きてきたのだと教えてくれた。とても幸せなのだと。そしてお腹の中にははじめての赤ちゃんがいるのだと頬を染めて教えてくれた。

ドラゴンと人の子って卵から生まれるの?人の姿?気になったけど、幸せな母の顔をしたレティシアには聞けなかった。出産のお祝いを持ってきた時に改めて聞いてみようと誓った。


翌朝朝食を食べ終わり世界樹に会いに向かう。レティシアがお弁当を持たせてくれた。

結界の張られた入り口から森へ抜けると光り輝くひときわ大きな木があった。


「木を抱きしめるようにして、挨拶しておいで」


カルミアが子供達に話しかけた。子供達はカルミアの言葉を聞き世界樹に向かって走り出し世界樹の大きな幹に抱きついた。アイリスもシオンも自分の事を話したり、挨拶したりしている。

世界樹の光が集まったと思うと緑の髪と金の瞳を持つ少女が現れた。


「久しぶりね、カルミア」


「久しぶりだね、セレア」


「初めまして、セレア様。カルミアの妻のアマリリスです。この子達は私達の子供でアイリスとシオンです」


「素敵な家族ね、カルミア。彼らから清々しいマナを感じるわ」


「世界樹様、セレア様。以前、セレア様の樹液でシオンを救う事が出来ました!ありがとうございました!!セレア様に直接お礼が言えて良かったです!」


アイリスは世界樹のセレアに会えて興奮していた。


「ぼ、僕もお会い出来て嬉しいです!」


シオンは逆に緊張していた。そして何よりセレアに会えた事が嬉しかった。


「なんて可愛いの!」

セレアは二人にメロメロになり抱きしめた。


四人はレティシアが持たせてくれたお弁当を泉の横でピクニックしながら食べた。

世界樹であるセレアはアイリスとシオンを実の子のように気に入り、魔法やマナの為方を教えたり自身の樹液の結晶を手渡してくれた。もしもの時は使いなさいと。そしてアイリスには世界樹の花の髪飾りを、シオンには世界樹の葉のブローチをプレゼントしてくれた。二人の頬にキスをして祝福を授けてくれ、助けて欲しい時は願えば来てくれると約束もしてくれた。

皆ここから離れがたかったが、また会う事が出来るとの約束で、世界樹と別れた。一家が見えなくなるまで世界樹も精霊達も見送ってくれた。







この度は本作を読んでいただき、ありがとうございました。

 ブクマや広告下にある評価【☆☆☆☆☆】で反応をいただけますと、今後の創作活動のモチベーションに繋がります。どうぞ、宜しくお願い致します。

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