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動く事態

フロストを書くのが楽しい幾慧です。

しかし、フロスト言う通りだ。


私は実質的にはここ数年の記憶しかない。


幼少の頃の話も、全て父から聞いたものだ。


この首にかかるペンダントも、何か意味があるような気がするが、何もわからない。


大事そうなので肌身離さず 持っているけれども。


あの夢に出てきた男の子も会ったことがあるのかもしれないし、ないかもしれない。


第一、細部も少々あやふやだ。


そういえば、あの子は私のことを何と呼んでいたっけ。


そこだけが、霧か何かに隠されてしまっているようだ。


なんて思っていると気分が沈んできたので、何かないかと気が晴れそうなものを探してみる。


しかし、この部屋にあるのは最低限の家具に、壁の4分の1ほどを占領した本棚。


そこにぎっしり詰まるだけではあきたらず、床にまで進出してきた小説や絵本たち、ベットの隣にある愛用のロングボウ一式。


それから、フロストの止まり木と寝床。


それぐらいだ。


いくら塔の一室だとはいえ、洋館のホストルームみたいな部屋。


広さもそれなりにあり、出入りするのは私とフロストと父くらいなもので。


一人になるととても退屈な空間と化するのである。


この部屋は。


あふれている本も全て暗記していると言っても過言でない程によんでしまい、せいぜい申し訳程度に置いてあるインテリアとなっている。


あまりにも暇なため、ロングボウの手入れに取りかかった。


百発百中なんだな、コレが。


やや大きめではあるものの、身体の一部になりかかっている代物だ。


遠征でもかなり戦果を上げてる方だと自負している。


近距離、遠距離ともに腕に自信あるし、見せてみろと言われれば はいそーですか と証明できる。


的でも人間でもすぐに射ることなど簡単すぎる。



どこかの馬鹿鴉が、私の集中を切れさせたら話は別だけどね。



閲覧ありがとうございました。

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