不安
久々のルウクスターン
今、俺たちは自宅に向かって歩いている。隣にはずっと会いたかったエイラの姿をした少女がいる。
彼女とシャルルという女はソフィンヌから俺たちの今までの大体の話を聞いている。
ソフィンヌが、シュネーは嘘を付いていないと言うから一応信用してみることにした。……と言っても、俺がソフィンヌの様子で判断しただけだが、これでよかったんだろうか?
本人に確認しようにも、すぐそばにシュネーがいるため、それができない。
何かに見られているような、そんな気がさらに警戒心を増大させていると、
「それじゃあ私のこと守ってくれる?」
突然、話が俺に振られた。
多少驚いたが、顔には出てない。大丈夫、話をあまり聞いてなかったことはバレてない。
シュネーはフルーリュンヌにいた時のような顔でこちらをじっと見ている。
「まぁ…」
じっと見られているのが耐えられず顔を背けた。
ソフィンヌが今の彼女たちの状況を訊ねると困ってる感漂う返事とさっきとは意味が違う視線を感じ、仕方がなく顔を向ける。
「………」
……泊めろということですか。
だが、寝首をかかれる危険がある。
ソフィンヌはどう思うかと視線を送ってみた。
「そうだわ。2人とも、家にいらっしゃい。部屋はまだ空いているもの。ねぇぼうや?」
ソフィンヌが放ったこの言葉に2人は大喜びしている。
その間に、俺はソフィンヌに2人から距離を取り、聞こえないよう小さい声で話しかけた。
「なぁ、大丈夫なのか?襲われても何とかなるだろうが、対人間とまともにやったことなんてねぇぞ」
「あらぁ、ぼうやったら不安なのかしら?大丈夫よぉ。まぁ何か起きたときは私に任せなさい?」
「お前、人間だったらもう殺されてるんだぞ」
「あれはぼうやが突っ立ってたのが悪いのよぉ」
「うぐっ」
「それに、エイラちゃんの言葉に嘘はないわ。この私が言っているのだからホントよ?」
「……まぁ、お前がそう言うのなら」
ソフィンヌの顔がぐにゃりと変わる。
「あとぉ、話ちゃんと聞いてなかったでしょぉ? エイラちゃんにはバレていないけれど……」
「ぐふっ……」
前話のルウクス視点バージョン
ルウクスはシャルルほど簡単に人を信じられないんですぜ、エイラさん。ふぇっふぇっふぇっ!




