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3/3

どうやら異世界トリップしたようです……2

もたもたしている内に、1年終わりそうで焦りました((´д`;))

そして今回、実は前話の後半部分を修正して次話にしただけという……。なので、ちゃんとした次話じゃないんです。すみませんorz


「――もう、大丈夫か?」


 その言葉に、こくりと頷く。

私は今、些か大きなソファーに寝かされていた。


 あれからどう思ったのか、男は無言で私を抱え上げ、近くにあったこのソファに降ろしてそれから今までずっと、足をマッサージしてくれていた。


 正直、その行動がよく分からない。

 だからと言って、その行為を無碍にする事など出来ず、男が何か言い出すまでずっと黙って見ているだけだった。


「すまなかったな」

「…………いいえ」


 男はとても申し訳無さそうな顔をして、私に謝って来る。


「俺がもう少し早く気付いていれば……いや、もう少し早く声を掛けていれば、君の足が痺れる事もなかった」


 律儀な人だと思う。


 だって、ただ足が痺れただけで、私(体重約47kg)を抱え上げ、ソファ(床が妥当だと思う)に降ろし、わざわざマッサージ(放置でも大丈夫だった)までしてくれたのだ。

 そうじゃなければここまでの事をしないと思うし、余程のお人好しでもない限り、考えられるのは律儀という言葉だけだった。


 美形で美声の上に、性格も律儀だなんて、さぞモテる事だろう。この性格なら、男の人だってもしかしたら……。

 オタクの兄が、びぃえるびぃえる! と叫んでいる姿が浮かび上がる。びぃえるとは、ボーイズラブ(男性同士の恋愛の事)という言葉の略らしい。私にはよく分からないが、兄はよくこの言葉を日常的に使っていた。


「……どうかしたか?」

「いいえ、何でも」


 妙に申し訳なくなってしまったのは、わざわざマッサージまでしてもらったからだろうか?

 何故か、兄の生暖かい笑顔が見えた気がした。


「所で……率直に聞くが、お前は“ただ”の人間か?」

「…………私は、人間に見えませんか?」

「いや、どこからどう見ても人間にしか見えない」

「なら、私は人間です」

「……何だ、それは」


 何だ、と聞かれても。

 私は私を人間だと思っているし、私を見た人も私を人間だと思うだろう。


「俺はそういう事を聞きたいのではなく……いや、もういい。お前はただの人間だ」

「はい、そうです」


 何でそんな事を聞いてきたのだろう。


 まあ、何か事情でもあるのかもしれない。だからと言って、呆れ気味の顔で見られるのは、少し心外だ。


「あの」

「何だ?」

「……何故、私をこの素晴らしく(強調)柔らかいソファーに運んでくれたのですか?」


 とりあえず、少し気になっていた事を聞いてみた。何故か兄が「もっと他に聞くことあるだろ、このド天然!」と叫んでいる気がしたが、よく分からないので気にしない事にした。


 そんな事よりも、私はこの男の不可解な行動が頭から離れないのだ。……もしや、土下座の誠意が伝わったという事なのだろうか。

 …………うん。なら、納得出来る。


「なるほど、土下座は間違っていなかったのですね」

「は?」


 意味不明、とでも言う様な怪訝な顔で、男は私を見る。

 ……どうやら土下座ではなかったらしい。


「私の土下座は完璧に思われたのですが……。何がいけなかったのでしょうか」

「何の事だ」

「土下座です」


 そう答えれば、男は深い溜め息を吐いて、私を見る。先程と言い、少し呆れた様な顔だったが、よく分からないので私は何も言わなかった。






ちょっと色々修正したので、前話を読んだ方はお手数ですけど、修正した前話から読んで頂けるとありがたいです……。ちゃんとした次話は来年に更新する予定です。

不定期ですが、来年は頑張って毎月更新を目指しますので~(>_<)


では、来年もお願いします~m(_ _)m

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