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旧・脇役無双~この弓はエクスカリバーである~  作者: 古嶺こいし
この弓はエクスカリバーである

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最終目的地が判明した

 勇者、功太のことか?

 ついつい耳を傾けた。


「アィーアツプスで例の魔女を打ち倒したらしい」

「ええ!?あの巨城の迷宮を攻略したのか!?」

「しっ!声がでかいって」

「ごめんごめん。で?勇者様どんなんだよ。シャールフ様みたいに弓を使うのか?」

「いや、今回は剣なんだけど、聞いた話によると光魔法を使うとか」


 ここまで聞いて功太だと確信した。

 光を使って攻撃してたもんな。


「希少価値の光かよ、さすがは勇者様!」

「ええ?まってよ俺の聞いた話と違うぞ。勇者さんは斧持ってたぞ!!それに光なんか出してなかった!!」


 ん?


「はぁ?それもしかしてナノカ村で村人を誘導したっていう」

「それは違うだろ、その人は弓兵って聞いたぞ」


 ゴッフ!と思わず吹き出しそうになったのを耐えた。

 ああ、そうか。あんだけ派手に動き回ってたら噂にもなるか。


 そんな俺の様子でクレイ達も俺の後ろにいる人達の会話に気付いた様子。声量を小さくして会話を聞き始めた。


「勇者様の仲間だろ?どっちのか分からんけど」

「剣持った金髪の方じゃね?国公認なんだろ?」

「じゃああの人は何だろう?でもあの人も話聞いている限りでは結構勇者っぽかったんだけどな」

「どこら辺がだよ」

「なんでも、モンスターに襲われて壊滅的になった村に金銭的支援をしたとか」

「そんなの金持ちボンボンの気紛れだろ?」

「そうかなぁ…」

「まぁ、俺は剣の勇者様を推すけどよ!はぁー、会ってみたいもんだなぁ」

「魔界エリアにでも降りれば会えるだろ?」

「やだよ、俺まだ死にたくねーし」

「確かに。っと、そろそろ仕事戻るか」

「だな」


 ガタガタと後ろの席で椅子を引く音と数人の男達が去っていく音がした。


 ふむ。なんか色々情報が聞けたな。


 去っていった人達を見てアスティベラード。


「今の人達は、空挺乗りだな」

「空挺乗り?」

「時たま空を飛んでいる気球の空挺があるであろう?あれの乗組員だ」

「へぇー。だから情報が多いのか」


 アィーアツプスって、確かここ、キムラヌート地方の隣だったな。

 ん?てか魔界エリア?


「魔界エリア?」


 ブリテニアスオンラインには無かったな。

 代わりにモンスターの生体や種類、環境がガラリと様変わりするヤツはあったけど。


 そんなこと知らないのかよと呆れるクレイが説明を始めた。


「ここ、キムラヌートは人間が多いから人間界って言われているのは知ってるだろ?」

「うん」


 世界の外縁をぐるりと囲むようにキムラヌート地方があって、そこから内側に向かって様々な地方が集中している。

 名前は違うけど、なんとなく見たことのある地図ですぐに覚えた。


「こっから真っ直ぐ南に行くと運良くアィーアツプスとケムダー、そしてツァーカムの入り口がある。入り口っていっても山越えないといけないからめんどくさいんだけどな」


 煮豆を並べてなんとなくのこの世界の分布図をクレイが作る。


「で、そこら辺から人間の数が減って亜人種が増えてくる、だから通称魔界。そんで、この魔族種が多く住んでるケムダーが更に中心にあるカイツールやアクゼリュス、アディシェスを取り囲むようにしている。そういやジャパルはアディシェス地方だったか?」


 クレイの問いにアスティベラードが頷く。


「そうだ。中々に不毛な地よ。宝石や鉄鉱石は山ほどあるが植物があまりないからな、先程の空挺で運んで貰っている」


 大変そう。


 ん?てことは。


「功太達はいま山を越えているのか」


 なんでだろう。


「さぁな。でも俺達も次のパスを終えたら魔界に行くつもりだ」

「そうなの?」

「まぁ、教会が簡単に追い掛けてこられないってのが簡単な理由。あとは、あー、これは例のシャールフ伝でのやつなんだけどな、聖戦は最終的に世界樹のあるバチカルを中心に発生するってなってるから、いっそのことバチカルまで行って色々準備してた方が良いと思って」

「なるほど」


 どんな敵が来るかわからないけど、準備するだけでも心持ちが違う。


 もしかして功太も同じ感じでバチカルに向かってる?


「自分、キムラヌートから出たことないけどどうやって行くんだ?」


 ドルチェットがパンを齧りつつ質問した。


「パスを終えたら更に南下して、空挺に乗せて貰う。そうすればすぐにアィーアツプスだ」















 宿に戻るとノクターンが復活していた。


「ご心配をおかけしました…。あの…アスティベラードも…」


 熱も引いてすっかり元気になっていた。


「ふん。お前が寝込んだままでは楽しくないからな」

「はい…」


 ノクターンがどことなく嬉しそうだ。


 居酒屋から持ち帰った食べ物を机に起きながらクレイが確認した。


「明日行けそうか?」

「大丈夫です…。ロエテムも大丈夫と…」

「へえ」


 思わずロエテムを見た。

 なんだ?とうとう意思を持ち始めたのか?


「じゃあ、明日の準備を完了させたらきちんと寝るように。ああ、そうだディラ」

「ん?なに?」


 なんだろう。


「明日のパスがなんだか不安だから、あらかじめマーリンガンの魔法具を選別しておいてくれ」

「わかった」


 任せてくれ。


 そうして各自準備を終えると明日のために就寝したのだった。


今から言っておくけど、来月と再来月、更新不安定になりそう…

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