~女神の煌めき~ー29
『まだ生きてたんだッ!そしてミッシェルの身体に乗り移った……』そうキットが言った。
ミッシェルは下を向いたまま動かなかった。3人はミッシェルを囲むように武器を持ち立った。数十分。何も起きずそのまま時間だけが過ぎた。
『何か……、ミッシェルの身体からプレデターを出す方法は無いのか』レオは焦ったようにキットに聞いた。だがキットもいいアイデアが思いつかず黙っていた。
するとミッシェルが下を向いたまましゃべり始めた。
『こいつは弱ってる……。こいつの力を使ってこいつの核をつぶせば死ぬはずよ。体の一部になったからわかるわ』
レオ達はミッシェルがしゃべったことに驚いた。
『ミッシェル……。意識があるのか?』レオがそう聞くとミッシェルは答えた。
『ええっ……。こいつに乗っ取られそうだけど。まだ、まだ大丈夫よ。後は任せて……………』ミッシェルは何とか顔を上げレオを見ると、かすれた声で言った。
そしてミッシェルは腕を大きく上にあげると、手が剣に変形した。まさにプレデターの能力を身に着けていた。そしてその剣を勢い良く振り降りた。
『や、やめろ~!!!』レオがようやくミッシェルがしようとしていることを悟り叫んだ。
ミッシェルの元へ駆け寄り腕を止めようとした。だが、遅かった。ミッシェルの剣と化した腕はミッシェル自身の心臓を貫いていた。貫いた衝撃でミッシェルは背中から地面に倒せた。倒れた時、腕は身体から抜けた。抜けた腕は元のミッシェルの腕に戻っていた。レオが歩み寄り、傷口を両手でふさいだ。だがレオの両手の隙間から大量の血が流れている。
レオは声は上げずとも、目からは大量の泪があふれ出ていた。そして、ミッシェル身体からは蒸気のようなものが舞い上がった。
——————そして、ミッシェルの勇気ある死をもって、プレデターはこの世を去ったのだった———————。
ここまで読んでいただきありがとうございます!!
ブクマ、評価など頂けると嬉しいです。
章ごとに違うお話なので気になった章だけでも、どうぞ見て言ってください。
同じ世界戦の話なので繋がりはあったりなかったりしますが……。
個人的に好きなのは5章です。
よろしくお願いします




