~女神の煌めき~ー18
レオが扉を開けると主はいなかった。
『どこにいるかわからん。音を立てないように慎重に進むぞ』
そうキットが言うと皆静かに壁を沿って進んでいった。部屋の中央の床が崩落していた。ここから主は入って来たのだろう。そう思いながら一同はゆっくり進んでいく。
そして何事もなく進み、48階まで来た。ここまでどの階層も部屋のサイズが異なるだけで、どの階も部屋の作りは基本的に同じだった。
49階へと続く通路を一同はレオを先頭にして歩いていた。見た目はなんの変哲もない場所だった。ここまで長いこと何も無かったので警戒心が薄くなっていたのかもしれない。レオが足を進めた床が急に沈んだ。と思うと四方から弓矢が数十本は飛んできた。レオはほとんどの矢を避けたが、1本だけ腕をかすってしまった。
『うっっ』レオは腕の傷口を抑えながらしゃがんだ。
『大丈夫⁉』ミッシェルが心配そうにレオに駆け寄った。
『危ない。まだ仕掛けがあるかもしれない。慎重に動くんだ』レオは腕の痛みを耐えながらそう答えた。
『これはかなり強い合成毒だな』キットは落ちていた矢を拾い矢尻を見て言った。
『助かるよな……?』心配そうにリチャードがキットに聞いた。
『合成毒は解毒にかなりの時間と魔力を有する。街になら専用の医者がいるのだが……。とりあえず今日はこの階層で休もう』
それを聞くとミッシェルとリチャードは頷いた。
キットが先頭を歩き、罠が無いか魔法で確認しながら進んだ。リチャードはレオに肩を貸し一緒に歩いた。そして49階の主の部屋の扉の脇にある小さな部屋に着いた。
ここまで読んでいただきありがとうございます!!
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章ごとに違うお話なので気になった章だけでも、どうぞ見て言ってください。
同じ世界戦の話なので繋がりはあったりなかったりしますが……。
個人的に好きなのは5章です。
よろしくお願いします!




