~天使の血~ー16
ベラが教会へ着くと神父さんが居た。神父さんにも話をしてみるが、やはりわからないらしい。
『確かに、村長の言う通り神からのお告げかもしれませんね』
神父さんがそう言うので、椅子に座り手を組みながら祈る
『あの男の人は誰なのでしょう?』がやはり返事は返って来ない。
長いこと教会に居た。ついにベラは諦めて帰ろうと席を立つ。すると神父さんがこう言ってくれた。
『1日ではわからないこともあります。また来てください』
ベラはそれから毎日のように教会に通い神に問うた。
そして、ある日のこと——————————
『今日も来ましたね。ベラ』
『神父さん、おはよう』
ベラはいつものように椅子に座り手を握った。
『何か大切な人のような気がするのです』そうベラはつぶやいた。
すると、頭上からとても綺麗な女の人が舞い降りてきた。ベラは一瞬で彼女が誰か悟った。間違いなく彼女は天使だ。教会のステンドグラスを生き写ししたような姿をしている。天使はベラの目の前に降り立つとこう言った。
『貴方にかかった。呪いを解いてあげましょう』そう言うとベラの頭の前に手のひらを向けた。
するとベラの頭から黒い靄のようなものが出現し、天使の手の中に入っていった。そして、ベラは一瞬驚いたような顔をするとすぐに泣き出してしまった。
『私、ローレンのこと忘れていたんだわ』ベラはハッとした表情を浮かべると何かに気づいた。
『ローレンは、ローレンはどこにいるの?』そう天使に聞いた。
天使はにっこりと笑うと言った。
『君たちの愛に免じて教えてあげよう。特別だよ』
そして天使はローレンが小石に変わった経緯を話し始めた――。




