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~天使の血~ー14
次の日ベラは起きるとすぐにキッチンに立った。
『村長のところに差し入れを持っていこう』そうつぶやいた。
料理をしていると突然デジャヴのような感覚に襲われた。何か・昔に・誰かとここで一緒に料理を作った気がする。だけど思い出せない。思い出そうとすると頭が痛くなる……。そして、なんとか料理を作り終えると村長の家に持って行った。
『村長、これお世話になったお礼です。奥さんこれ好きでしたよね』
『おぉ、ベラ。ありがとうな。よく覚えていたな、ベラはいいお嫁さんになるよ』
その言葉を聞いた時だった。まただ、何かがフラッシュバックした。何かはわからない。まるで記憶に霧がかかっているようだ。頭が痛い。村長はそんな痛がるベラに気づき声をかけた。
『どうしんだ。大丈夫か』
良くしてくれた村長を困らせたくない思いで、ベラは思い出したように言った。
『あ!そういえば、家綺麗にしてくれてたんですよね?』とベラが聞く。
『いや、わしは何もしとらんぞ』不思議そうな顔をする村長。
『え⁉』驚きのあまり頭の痛みを忘れていた。
その後、村長と少し話してベラは家に帰った。ご飯を食べながら村長との会話を思い出す。
『おかしいな……。村長じゃなきゃ誰が掃除や片付けをしてくれたんだろう』




