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Murder Kiss~殺意の口づけ  作者: ハルカ カズラ
2/2

S.END

     殺意の口づけは時に、人を殺める――  ミリゾア・シリアージュ



 喧騒の街と静寂の空気――


 交わる男女はを問わない。みな、欲に渇望しているからさ。

 其処に愛、恋、心なぞ、必要ない。


「お前もそうだろ?」


「俺はミリの心が欲しい…愛が欲しい……」


 心よりも愛が、カラダが欲しいのだろう? 全てが欺瞞だましの連続さ。

 他の女を騙せても、アタシの眼は誤魔化せない。


 欺瞞の男は、アタシのカラダを必死に求める……

 ただの”カタチ”に向かって、心の無い欲を注ぐ辺り、知れてる。


「き、気持ちいいよ…ミリもそう感じるだろ?」


「さぁね……」


 答えを求める男は大概、自分てめえのコトしか見えてないのさ。

 それで満足している男には、アタシから全てを注いでやるよ――


「く……す、すごい――」


 息継ぎはアタシの許可なくすることを赦さない。

 次第に男は身動きを止める……


「はぁっ――ま、待って――い、息が……」


「どうだ? ”愛”を感じるだろう? そろそろ仕上げだ」


 男のカラダを逃がさず、動かすことを否定して…殺意を注ぐ――

 アタシを真下から見上げる男は、その目から生気を喪失させる。


 欲も、カラダも、快楽も――

 全て与えてやるさ。


 殺意を持たせない”男”なんて、居やしない――

 

 アタシはミリゾア・シリアージュ。求める”心”は終わりが見えない――

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