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ここ一週間の記憶がない。
人間の脳は実によくできているな、と感心した。
都合の悪いことはすべて忘れてしまう。
俺はもしかしたら二重人格かもしれない。今の俺とは別の人格が起動し、何かをやらかして消えた。
しかし、俺は大体のことはわかっていた。
親殺し。
いまでは、それほどめずらしくないか?
頭に残っているイメージとしては次のようなものだ。
俺は親を殺した。
やくざから奪い取ったサブマシンガン……イングラムをそいつら向けて撃った。
親が何を言い残したか。
俺が何を言ったか。
それらは全く覚えていない。俺は家族を殺し、逃げた。
家を家族の死体もろとも、放火した。
ついでに適当な民家にダイナマイトを投げ込んだ。
何事かと様子を見に出てきた野次馬たちや、騒ぎを駆けつけてきた警察にも、イングラムを撃ちまくったり、ダイナマイトを投げ込んだりもした。
サブマシンガンは弾がなくなり、どこかに捨ててきた。
M500も撃った。
持っていたものはすべて使った。何人も人が倒れていった。
たまたま投げたダイナマイトがパトカーの群れのすぐ前で爆発。
パトカーは玉突き事故を起こし、何台もひっくり返った。
映画の中の話のような気がする。
よく今まで逃げてこられたものだ。
どうやって逃げてきたのか。
全く覚えていない。




