戦闘ってね?難しいのよ?
月一ペースはちゃんと守れてきたフユトです。
いや、不定期更新ですけどね?
やっぱり月に一回はナノハ投稿しとかないと
落ち着かないんですよ
別作品書いてても、ふとスマホ開いて100字くらい書きたくなるんですよ
そんな適当な事してるから何時までも駄投稿者なんですよね。すいません反省します。
ではでは、いつも通りの謝罪をすまして
ナノハは出ないナノハのお話し中はじまりはじまり
二つの視線が交差する。
社長が座る、いかにもと言った椅子と机以外、何もない殺風景な空間。本来、社長室にありそうな応接用のソファーすらない。
机の前に刀
篝ノ御太刀
を柄にすら触れずに腕を組んで仁王立ちする千春。
向かい合い。扉の前には、四重強化を展開した己道も、また腕を組んでこそないが攻撃の構えを取ることもカウンターを狙いの型に入ることすらなく、ただ立っている。
不味い。簡単に動けねぇ。少しでも動けば首が体から離れかねん。なんなの、あの余裕は。まったくウチの女性陣は超人が多すぎて、たまったもんじゃない。てか本気で息子を殺りにくる母ってなんだよ。
暗殺剣術なんか相手にしたくねぇよ。名前だけで何飛び出してくるかわからん。毒か?飛び道具か?飛ぶ斬撃とか来たら泣くからな?
バチッ!
何かが破裂するような音がするとほぼ同時に部屋が真っ暗になる。
琴音達がやりやがったか。くっそタイミングわりぃな!
こうなりゃ先手必勝だ!毒だろうが飛び道具だろうが出させる前に倒す!
クアドラを右足に集中させ一気に一直線に間合いを詰める。その勢いのままスピード任せに千春の顎を狙い殴る。
「単調で安直。全くなってないよ」
そう言うと軽く身をよじり一直線に突き進んで来た己道の拳を手のひらで軽くいなすように後ろへ受け流す。
ガッゴッ!
鈍い音が後に残る。
受け流された己道は咄嗟に右足にのみクアドラを展開させるが間に合わず社長専用の机に思いっきりぶつかり右の腕がざっくり切れ使い物にならなくなっていた。
位置がちょうど逆になり、間合いが十歩程度になる。
そして、緊急用の電源に変わったのか部屋に明かりがともる。
「あら、首が切れるように流したはずなのに避けたのね。さすがこーちゃんだわ」
若干嬉しそうに千春は振り向く。至って腕は組んだままである。
このまま挑んでも勝てる見込みもないし、自己修復術式が編み終えなければならなかったので、特に聞きたくもなかったが質問をする。
「なんで、構えないんだよ」
「構えがないのよ」
案の定である。ため息つきたいね。
「嘘だろ。千藤流とか言うんだから武術の一種なんだろ?ないことはないだろ」
「んー。確かにね他の千藤流にはあるんだよ。けどね、暗殺剣術に関してはないの。殺せばいいだけ、そこに構えや型なんかはないのよ」
「なんなんだよ、そのでたらめは。ヤりようがねぇじゃん」
「治癒も終わったみたいだし無駄口はソコソコにして再開しましょ。こーちゃんもその方がいいでしょ?」
「てめぇは何処まで知ってんだよ」
同時に床を蹴る。
千春は刀を抜かないが手には掛けている。
走りなら居合でもするつもりか?
んな無茶な、と思いもするがババァならやりそうで怖いが始めたからにはやって終わらせなきゃならない。
最後の覚悟を決めバランスを崩す。
キンッ
乾いた音が部屋にこだまする。
己道の右足と千春の刀が交錯していた。
「なんで折れねぇんだよ」
「あら、斬れないのね」
ほぼ同時に二人はつぶやく。
己道は右足を思いっきり蹴りつけ距離を取り直し、千春は蹴られた衝撃を逃がしながら後ろへ飛ぶ。
「今の、何故斬れなかったのかしら?」
ようやく真剣な表情で刀を構えながら千春は聞いてくる。
殺意で部屋を充満させていく。今までの件はすべてお遊びだったと嫌でもわかる圧倒的気配。
「むしろ、なんで折れてねぇんだよ」
クアドラを刀が接触する一点に集中させ力のみの脳筋で蹴り折ってやろうとしたが上手くいかない。一点集中、刀の刃程度の厚さに強化するなら全身強化の最低でも16倍は硬度が高まるはずなのに。こちらの術事態は失敗してないところを見るとクソババァが何かしら威力を逃したのか、刀に細工がされてるのか。
ちっ、わかんねえ以上考えても意味ないな。
そう考えることをやめると可能な限り気付かれないように後ろ手で簡易術式を編んで行く。
原始的なやり方だが、これしか思い付かない以上試してみるしかないよな。
「融流泥!」
己道は自身の腕に超高温の泥。マグマではないがマグマに限りなく近いものを纏わせ千春に殴りかかる。眉ひとつ動かさず、しかし先程までの余裕は見せずにマグマを斬り流す。マグマは飛び散り範囲的に千春に降り注ぐが全て避けるか刀で薙いでいる。
「マグマでも融解しねぇ金属ってなんだよ!」
「それなりに名刀と呼ばれる刀をウチの魔具でエンチャントしただけよ」
「随分と恐ろしいエンチャントだな。悪魔にでも魂売ってんじゃねぇーのか!」
もう一度、同じようにマグマを散らしながらアッパー風右手を振るう。千春はサマーソルト風に避けながら針を投げてくる。飛んできた針を横回転でかわしながら当たりそうな物をマグマで溶かし落として行く。
「くっそ」
急激に全身から力が抜け纏わせていたマグマが薄くなり消えて行く。頭が割れそうに痛い。胃の中がグルグルして今すぐに全てぶちまけたい衝動に刈られる。耐えろ!耐えろ耐えろ耐えろ!!!
「甘かったわね、こーちゃん。一本だけ針にもエンチャントしてたのよ。毒も追加でね。でも安心してね、死にはしないから。ちょっと、手足が動かないだけよ。当分ね」
薄く母親特有の慈愛に満ちた微笑みで千春が己道に近付いてくる。
4m 3m 2m 1m。今だ!
突如、己道の腕に融流泥と似ているが、真逆の超低温、絶対零度にも近しい温度の泥の塊が生成され千春に襲いかかる。が千春は刀で一閃し難なく
「チェックメイト!」
無理矢理、全身にクアドラを重ね掛けし体を跳ね上がらせる。勢いを死ぬ前に蹴りを千春の刀に叩き込む。
ピキッ。とヒビが入り刀の中程から真っ二つに割れ折れる。
「ガハッ!」
体が限界を知らせてくる。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
それしか頭に出てこなくなる。
もう、半分以上は意識がなくなり手足に感覚がなくなる。最後に聞こえたのは
「やればできるじゃない」
と言う酷く上からな言葉だけだった。
ふぅ。
千春は折れた刀を眺めながらため息をつく。
「まさか折られちまうとはね。よく考えたわね。初歩的な科学とはいえウチの刀で成功させるなんて芸当、出来るのはこーちゃんくらいよ」
どこかホッとした表情で折れた刀を鞘に仕舞い己道に針を刺す。
「今回はこーちゃんの勝ちにしとくわ。息子の成長が見られたのだもの。それくらいのサービスはしなきゃね」
次回 どうしよ次の展開考えてねぇよ
知ってました?
いつも即興で後書き前書き書いて
見直しもせず投稿してたんですよ
はい、すいません。自慢することじゃないですね
話は変わりますが、もうかれこれ一年間以上ナノハを書いてきました。(まだ五万字とか言うクソ雑魚ナメクジだけど)
これも、なんやかんやで読んでくださったり
ブックマークしてくださっている神のような
読者様のお陰です。
本当にありがとうございました
これからも、多少滅茶苦茶で支離滅裂で物語として成り立ってないかも知れませんが
読み続けて下さると幸いです




