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スローライフが程遠い!  作者: 嘉七


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第二話:僕は君で僕は僕➂

更新に時間が空いてしましました。



男性「その魔術が完成したら・・・」


喜ぶ男性と青年の後ろ姿、顔が認識出来ない・・・。

そしてその後の会話がわからない・・・。


男性「・・・してる、だからこの・・・」


青年と女性が手を取り合っている・・・。

途切れ途切れで聞こえる会話。


女性「ごめ・・・、私、あな・・・」


涙を流している女性。


そこで目が覚めるリアク。

隣を見ると心配そうな表情のリオンが顔を覗いている。


リアク「おはようリオン」


リオンの顔に手を差し伸べ優しく触るリアク。

着替えと身支度を整え母屋に顔を出すリアク、テーブルには既に朝食が並べられており、ジャックとロックは食べ始めている。

リアクがテーブルに座るとマリンアンナがリアクの前に朝食を出して、自分も席に着き食べ始める。

リアクも皆が食べ始めたのを見て食べ始める。


リアク「とうさん、リオンのごはんあげたいのだけど、おにくないからどうしたらいい?」


ジャック「ん〜、当分は村の人に分けてもらうしかないだろうなぁ・・・」


マリアンナ「そうねぇ・・・」


リアク「リオンちからもちだから、おてつだいしてわけてもらえるかな?」


ジャック「そうだな、お手伝いしたらもらえるな」


リアク「じゃあ、リオンとおてつだいしてごはんわけてもらう」


その日から村の中では魔馬に乗った幼児の姿がしばしば見られる様になった。


◇


リオンが村に居着いてもう直ぐ一年が経とうとしていた。

リアンは毎日リオンの世話をし、村で頼まれたヒールやリオンを使って畑を耕したりと村の手伝いに勤しんでいた。

リオンはどうやら雷魔法が使える個体だったらしく、山からエサを求めて彷徨って来たブラックグリズリーが突然リアクの前に出て来た為、リオンが咄嗟に使ったのがライトニングだった。

それ以来、大掛かりな狩に村全体で出る時はリアクとリオンも後方待機組として村の境界で漏れた獲物を狩る役目を頼まれる事もしばし出て来た。

この日も村で大掛かりな狩りが行われていた、リアク&リオンは村と森の境界線をゆっくりと巡回していた。

もう直ぐ日も暮れようかとした時、森の方角からビックディアーが追い込まれて向かって来た。

リアクがリオンから飛び降りるとリオンが細く鋭い閃光を打ち出し、森から抜けて来たビックディアーの首元に落ちる。

首にライトニングが見事に刺さりビックディアーもが意識を失うが、そのままの勢いで走って来るビッグディアー。

リアクの手前でリオンが体当たりをして進行方向を変え森の大木へ向かう、前には大きな大木がそびえ立ちビックディアーは大木に向かって頭からぶつかりビックディアーは頭から血を流し事切れた。

後を追いかけて来たジャックがそれを見つけてリオンを褒めていたのがリアクにとって嬉しい出来事だった。


◇


男性「端の村への視察はどうなっておる」


初老の男性が同じく初老の執事に問い合わせる。

リアク達が住む村から約三日ほど離れた街の領事館の執務室。

その報告が上がって来たのはつい一週間前の行商人からだった。

「端の村で怪我した牛にヒールをしている子供を見た」と視察をしている時に聞こえて来たのが発端だった。

もし、それが本当の話なら貴重なヒール使いをただ同然で村で囲って使わせて可能性もある。

直ぐに最寄りの教会に問い合わせたが「端の村では【ヒール】のスキルを授かった人物は居ないと」報告が上がって来た。

そうなるとヒールをスキルでは無く単体で使用できる子供となってくる。

それはそれで非常に優秀な子供となり何処からでも直ぐに養子縁組を組むべき子供となる為、悪意のある人間から急いで保護をせねばならない。

端の村へ急いで事実確認の為に間者を送って帰って来たのが昨日。

報告を聞いた時は更に保護の対象にしなければならない状況になっていた。

間者が村に到着した時には対象の子供は幼体のドレイクホースに跨り、村の農作業の手伝いや怪我人の回復などを無給でしていたという。

村人達に良い様に使われているのでは無いか・・・。

もし村に良い様に使われているのであれば直ぐに保護せねば・・・・。

領主の男にそんな考えが巡っていた。


◇


マザー「マリアンナは居ますか?」


マザーが珍しく身なりに整った男性を連れてリアクの家を訪ねて来た。


マリアンナ「あらマザー、珍しいですね」


マザー「ごめんなさい、マリアンナ・・・」


申し訳なさそうに話しかけるマザーの様子を見て何かを察するマリアンナ。


マリアンナ「どうしたの?、そちらの方は・・・?」


男性「失礼、こちらの村にヒール使いの子供が居ると聞いて、明日この領地の領主様がいらっしゃる為の先触れに参りました。」


その事を聞いたマリアンナはその場で膝を着く。

慌ててマザーがマリアンナを介抱しようと近付く。

先触れに訪れた男性はマリアンナの様子を見て一旦村長の家に引き上げる事をマザーに伝えて去って行くと入れ替わりでジャックとロックが帰ってくる。

何か嫌な予感がしたジャックが家に入るとマザーに介抱されているマリアンナを発見し慌てて事情を聞いたジャックはロックにリアクを呼んでくる様に言いつけマリアンナをベッドに寝かす。

リオンと昼寝をしていたリアクはロックに起こされて眠い目を擦りながら、ジャックの元へ来るとベットに横になっているマリアンナを見て慌ててヒールを掛けようとするがマザーがリアクのヒールを止めて話を聞く様に説得する。


マザー「明日この村の村長様より偉い方が来られるそうです」


ジャック「わざわざ何も無いここ村に何故領主様が来るんですか?」


マザーがリアクのの顔を見つめ、悲しげな表情を浮かべる。


マザー「何処からかリアクのヒールとドレイクホースについて噂が広がったみたいです」


ジャック「以前来ていた行商人から伝わった可能性があるが・・・、噂程度でここまで来るのは何か違う噂が出回っているのかもしれないな・・・」


マリアンナがベッドから起き上がってテーブルで話しているみんなの元へやって来る。


マリアンナ「もしかしたら領主様はリアクを村の人達が自分達の良い様に扱っていると聞いたのかもしれないわ」


マザー「皆さんには酷な選択を迫る形になるかもしれません・・・・」


ジャック「マザー、これからその事について家族で話す、だから今日は帰って貰っても良いだろうか?」


マザー「分かったわ、私からもなんとかリアクの思っている通りにさせてあげられる様にお願いしてみるわ」


マザーがそう言い残してジャック一家の家から出て行く。

その日はジャックがマリアンナの指示で夕飯を用意した、一家が食べ終わりそれぞれが眠りに就こうとベッドに入る。


ジャック「リアクがヒールを使い始めた時、いづれは来るとは思っていたがこんなに早来るとは思っていなかったな・・・」


マリアンナ「そうね・・・、マザーが養子にって言った時の騒ぎの時から私もいづれはとは思っていたけど・・・」


ジャック「早過ぎる親離れをしなければならないな・・・


マリアンナ「そうね・・・」


二人が寝室で早過ぎる決断の話をしている頃・・・。


リアク?(リアクあした、もしかしたらおうちをでていくというはなしになるかもしれないよ?)


リアク(えっ、ぼくおうちにいられなくなるの?)


リアク?(えらい人があしたくるから、リアクをえらい人の家においでって言われるかも)


リアク(ぼくみんなといっしょはだめなの?)


リアク?(リアクのヒールをもっとたくさんの人たちにしてあげようってくるんじゃないかな?)


リアク(でもお母さんやお父さん、ロックやリオンとお別れはいやだよ・・・)


リアク?(そうだよね・・・)


リアク(どうしたらいいかな?)


リアク?(リアクのおもってることをそのまま言えばいいと思うよ?)


リアク(そっか・・・、えらい人にいってみる)


リアク?(リアクはまだおこられないよ、だからおもったことをえらい人にいっていいんだよ・・・、ぼくはきみできみはぼくなんだから・・・)

次回も更新未定です

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