第六百三十二話『I have no regrets』
咲舞「今回は特にありません」
咲舞「それでは本編へどうぞ!」
僕は何出来ない。彼女が化け物を相手に戦ってるのをただ見てるだけだった
『戦えば?』
お姉ちゃんが聞いてくる。消えたんじゃ……
『心配だから……』
そう……
『決めないと私も成仏出来ない。だからサッサと私を安心させて』
……
「聞きたい……お姉ちゃん。お姉ちゃんはどうしてそっちに?」
お姉ちゃんは目を伏せて
『答えれない。私にとって世界は不条理だから。だからこの手で壊したい。が、今はどうでもいい。最愛の妹が殻を破らうとしてる。私はそれだけ見れれば十分だから』
……
「僕が……」
優しく撫でられると
『私の妹だ。出来る』
そう言われる。出来る……出来ないじゃなくて出来る……
『私が仕込んだ能力と受け入れた能力。私が貴女に施し人間を辞める事になる』
青い炎が腕に。そして黒い炎と赤い炎。鮮やかに僕を包み込む
『目覚めたね』
鼓動が鳴り響くと僕の目が広がりやがて赤と青に染まり僕は虚ろな目に変えた
ゆっくりと立ち上がると着ていた服は赤と青と黒の混じったドレスになり髪も赤く染まり燃える
炎のコートを羽織っていて僕はお姉ちゃんの兵器へと覚醒した
僕は俯き炎がゆらりと燃えていた
『兵器『不死鳥』。私の傑作……...ようやく目覚めたね』
優しく撫でられると
『優希。貴女の自由よ。好きに暴れなさい』
僕は翼を生やした。赤く青く……そして黒く燃え広がる羽は羽ばたくと一気に化け物の元に
『ルーズさん!?』
その声を無視して僕は化け物に黒い炎で蹴りを入れる
が、片足が吹き飛びお腹に貫いていた
僕はそれを見て貫いていた腕を掴むと口から血を吐く
その瞬間に一気に黒く燃え広がると貫いていた腕が更に焼けていく
そのまま引き抜くと穴の空いたお腹が塞がっていく
『不死鳥。死なない鳥。この子に不死を与え完全制御出来るまで何度も実験した。まぁ、最後はこの子の意思で受け入れた薬で完全制御までに至ったみたいだけど……
にしても、咲舞も覚醒しつつあるから可能性はあるかもね……さて。私は……』
お姉ちゃんが自分の手のひらを見ていて
『……時間かな。本当に。見ておくから……殺っておいで』
そう言われて僕は化け物の方を見た。が……
「お姉ちゃん……やっぱりお姉ちゃんが居ないと……」
お姉ちゃんは目を見開いていた。僕が不安定だから……それか、期待を裏切られたのか……
でも、お姉ちゃんは直ぐに微笑み
『大丈夫。お姉ちゃんが見ておいてあげるから。頑張っておいで』
そう言われた。胸元を押えた。炎が消えかける。お姉ちゃんが……
お姉ちゃんがまた消えるのは嫌だから。その時にお姉ちゃんに頬に触れられて
『自信を持って。私の妹はそんなんじゃない。私が妹に酷い事したのに変わりないが……それでも自慢の妹で大切な妹。早く……私を安心させて?』
お姉ちゃんにそう言われる。私が……
「……お姉ちゃんの期待通りになれるかな?」
お姉ちゃんは笑みを浮かべて
『見せて?』
そう言ったその瞬間に影が差し込んでいて
上を見上げると化け物が腕を振り上げていた。僕は手を翳すと赤い炎が円形を作った。当たった瞬間に炎が飛び散っていた
黒い炎は死に近いダメージを与える
青い炎は不死に近くて再生を自身に与える
赤い炎は防御に優れて鉄壁の防御を与える
僕の炎は混ざりあって燃え広がる。化け物を見ると目を細めて一気に攻め込んでくるが
『ひとりじゃないですよ』
そう言ってキアラの付き人が防いでいた。傷だらけで致命傷
なのに、僕を守る。僕はそれを見てからお姉ちゃんを見ると頷いていた
僕に可能で出来ると。お姉ちゃんはそう言ってる感じがしていた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
妹を見ていた
ゆっくりと消えかける私。妹が持つ3色の炎は色鮮やかで幻想的だった
私が望み作り上げた能力
『……安心かな』
私は近くで燃えてる3色の炎に触れた。暖かくて居心地がいい
私が道を間違えてでも作った能力……
妹に力を与えて隠した私の最後の悪あがき。だけど、今はそんな事がどうでもいいくらいに素敵な『不死鳥』になっていた
私が思い描いた事とは違ってくれて良かった。今度は良い方向へと向かって欲しい。私はそう願っていた
『……愛してるよ……』
炎が揺れるとゆっくりと意識が消えていき、私は目を瞑っていた
こんなにも間違っていたのに最後は間違ってないと。そう思わせてくれた妹に感謝をしていた
私の心残りがこれで無くなって存在してる理由が無くなっていた
咲舞「解説」
咲舞「優希の能力がついに解放されましたね」
咲舞「新たな能力と隠されていた元々の能力が現れた結果です」
咲舞「それでは今回はここまで。次の話まで……またね!」




