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ロボ君と私的情事  作者: 露瀬
最終章
72/98

自叙

 そこはもう、まっしろな場所ではありません。


 空には太陽が輝き、大地と海は、それぞれの居場所に色をつけていたのです。野には花が、山には木々が、風に揺られて生命の始まりを告げていました。


 だけど、まだ動物と呼べるものは生まれていませんでした、人と呼べる姿もありません。


 日記を読む人が、それを理解していなかったから。


 けれど、もうすぐ分かるでしょう、まっしろだったこの世界が生まれ、そして終わるまで。長い長いこの日記にも、そろそろ最後のページが見えてきたのですから。


 小さな小さな声を聞いてから、まっしろな人は旅を続けてきました。それを探して旅してきたのです。


 今は消えてしまったその声も、全てはここに残されていたのです。


 日記を読んだら、始めましょう。


 まっしろな人には、長い耳が生えていました。




 

 


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