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ロボ君と私的情事 作者:露瀬

第1章

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自序

 そこは、まっしろな場所でした。

 まっしろな空、まっしろな大地、どこまでもまっしろで、地平線も水平線もありません、いえ、本当に空と大地があるのかも分からないでしょう。

 でも、辛うじて、上と下があるのは分かりました、何故ならば、まっしろな世界の真ん中に、小さな鏡台が置かれていたからなのです。

 欅で作られた、茶色の古めかしい一面鏡、小さな椅子にも背もたれはありません。

 鏡台の上には、銀色に輝く杯と、一冊の日記帳。

 こんな場所で、いったい、誰が日記をつけていたというのでしょう。

 なので、その人が不思議に思ったのも、仕方ありません。

 なので、その、まっしろな人は、それを手に取り、ぺらぺらと捲り始めるのです。


 ほんの少しの、期待をこめて。







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