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天涯孤独の微妙なアーティストの物語  作者: あまゆり


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第57話 私のお友達の話

数多くの作品の中からのアクセスありがとうございます

素人ながら書いておりますので表現などわかりにくい部分もあるかと思いますが、宜しくお願いします

 四條畷西中学校に戻ってきてから3年生になった

 意岐部中学で煙草を日常的に吸っていた私は、すでにやめられなくなっていて、叔父さんにも「外で吸うなら家で吸え」

 と、言われて、家で煙草を吸うようになった


 もちろん、外でも隠れては吸っていたけど。


 四條畷西中学校は意岐部中学校ほどは荒れてなかったものの、中学3年生にもなると意外に真面目そうなやつも煙草を吸っていた。

 1年生の時によく遊んだ竹之内君こと、タケノーや、長澤君、とも遊んてはいたが、やはりみんな煙草を吸い始めていた


 私たちは家の近所の駄菓子屋さんで煙草がレジの横に置いてあるお店でジュースを買ったついでにレジ横の煙草をスッと抜いては盗んでいた

 登下校の時にはよく煙草を吸っていたが、長澤君のお母さんがよく臭いに気づいてバレたことがある。

 長澤君のお母さんと長澤君のお兄さんは視力が生まれつき悪くてほぼ見えていなかった。

 長澤君いわく、だから鼻がめっちゃいいらしい。

 長澤君は親にバレるのを気にして帰りは煙草を吸わなくなった


 1年の時に仲の良かった根木君と3年生で再び同じクラスになり学校ではよく遊んだ。

 根木君は、優秀で5教科で450点以上の成績だった。

 あ、私?

 私は5教科で50点くらいでした

 笑うな!


 そんな根木君の親は学歴がなく、苦労したせいか、根木君には苦労してほしくないから塾に通わせたり、とにかく勉強には厳しかった。

 その反動で根木君は親に隠れて反抗していたのだ

 根木君とは、よく10分休みの時に最上階の階段で煙草を吸った。

 その場所は根木君が見つけて、天井に穴が開いていたから、そこに吸い殻を捨てていた



 放課後のことだった


 1階のトイレで根木君と煙草を吸っていた時のことだった。

 根木君は大便器の方で煙草を吸っていて、私は先に吸い終わったから、トイレの前で根木君が吸い終わるのを待っていた。


 すると、担任の大野マリオ先生が私を見つけて声をかけてきた。


「おぅ!雨夜。そんなとこで何してんねん」


 私は


「え?なんもしてないけど」


 と、答えた


 大野先生は、普段開いているトイレのドアが閉まっていることを不審に思い


「なんでドア閉めてんねん。誰かおるんか?」

 と、私に聞いてきた


 私は

「根木がうんこしてるから待ってる」

 と言った。


 大野先生はドアを開けた。

 ヤバっ!

「ん?なんか、煙草臭いな」

 と、大野先生。


 私は

「…」


「根木!おるんか!」

 と、大野先生


 大便器の扉の向こうから

「あ、はい。もうすぐ終わるとこです」

 と、根木君の声が聞こえた。

 その後、大便器を流す音が聞こえて、ガチャっと扉が開いた。


 私はバレるんちゃうんか?とヒヤヒヤしてた。


「お前ら煙草吸ってたんちゃうやろな」

 と、大野先生。


「吸ってませんよ」

 と、根木君


 幸い煙草とライターは、私が持っていたし、根木君が調べられても問題ない。

 だが、煙草は和式の大便器にそのまま流すとフィルターが残ることがある。

 私はトイレの中を覗き込んだが幸いそれはなさそうだ。



 よし!乗り切れるかも!

 って、根木のやつ、どこに煙草捨てたんやろ?

 まさかポケットに入れてたらヤバいぞ!

 と、私は思った。

 案の定、大野先生は根木君にポケットの中の物を出させた。

 根木君は普通に持ち物を見せた。


 煙草はない!



 さすが根木!どうやったか知らんけど頭いい!



 そして、私と根木君はトイレから出ようとした。


 その時!


「コラ!これはなんじゃ?」

 と、大野先生の怒鳴り声が聞こえてきた。


 根木君は吸い殻をトイレットペーパーの芯の中に隠していたのだが、大野先生はそれを見つけたのだ。

「根木ぃ〜」

 私は心の中で思った。


 オマエ、頭いいから空回りしてるやんけ!

 隠す場所はうまいけど、先生の方がうわてだった。



 結局煙草が見つかり、私たちは家に連絡をされてしまった。


 根木君の親には、

「雨夜君と遊んだらあかんよ!」

 と、言われて、根木君はかなり怒られたらしい

 この一件で学校では仲良くしていたけど、家に帰ってからはあまり遊ぶことがなくなってしまった。


 根木君の人生は私と関わったことで今後、大きく変わってしまうのである。


 私は、根木君の親には顔向けできない


 この一件の後、私は根木君と関わらないほうが良かったんだ!

 と、今でも後悔する。

 そして、思い出す度に申し訳ない気持ちでいっぱいになる


 話は逸れますが…

 3年後…

 18歳の時、私は音楽を目指して上京します。

 この時、大学を目指していた根木君は浪人して新聞配達をして奨学生としてゼミに通っていました。

 根木君が働いていた新聞販売所の寮に私は行く宛がなく転がり込んだことで、根木君は大学を諦めて、自分も音楽をやってみると言い出した。

 勿論、本人の決めたことなのかもしれないけど、私が根木君を頼って上京しなければ、そんな考えにはならなかったかもしれない。

 ここで、根木君の親が敷いた根木君の人生とは変わってしまったと私は思ってる

 根木君が亡くなったことと、私は関係はないことかもしれないけど、生前、根木君にも私は言ったことがある。


「俺が転がり込んだことがきっかけで大学行くのやめたんか?」

 って。

 根木君は

「俺は雨夜が自分のやりたいこと見つけてやってる姿がカッコよく思えた」

「俺なんか、親が敷いたレールに乗せられてなんとなく生きてきただけ。」

「雨夜が音楽やってんの楽しそうやし一緒に音楽の勉強したいだけやから。全然オマエのせいじゃない。」


 と言った。

 通夜の時、私は根木君の親に言った

「私が、私のせいで根木の大学進学の邪魔をしてすいませんでした。」


 根木君の親は

「あの子とずっと仲良くしてくれてありがとう。雨夜君が自由に生きてるの羨ましいって言うてたことがある。だからあなたが悪いとは思ったことないよ」

「あなたが自由に生きてる姿があったから、あの子は変われたんだ」

 と。


 根木君が亡くなる前、

「ギターまたちょっとやってみよかな」

 と、言っていたから、私は使ってないギターを一本貸してあげた。

 そのギターを根木君の親は私に返そうとしてくれたけど、根木君の親に預けた。

 ギターを根木のそばに置いといてほしかったから。


 詳しくは、今後のエピソードに出てくると思いますので待ってて下さいね。


 根木君が亡くなって2026年)で11年が経ちます。

 天国で元気にしてたらいいなと思います

最後までお読みいただきましてありがとうございます。

続きは不定期に更新していきますが、今後ともよろしくお願い致します


※この物語に出てくる登場人物は本人を除いて一部の人は仮名で表現しております。

一部、暴力的、性的描写、犯罪などの描写がありますので閲覧にはお気をつけ下さい

尚、作品については犯罪を助長するものではありません

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